2025/05/10

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台湾、ブルキナファソにおけるトラコーマの予防と治療を資金面で援助

2017/05/11
台湾は今年も「ヘレン・ケラー基金会(Helen Keller International)」によるブルキナファソでの「トラコーマの予防と治療計画」に参与、資金面で援助を行い、人道的な思いやりの精神を示した。中央は小切手を手渡す駐ニューヨーク台北経済文化弁事処の徐儷文処長(中央社)
台湾は今年も「ヘレン・ケラー基金会(Helen Keller International)」によるブルキナファソでの「トラコーマの予防と治療計画」に参与、資金面で援助を行い、人道的な思いやりの精神を示した。駐ニューヨーク台北経済文化弁事処(米ニューヨークにおける中華民国領事館に相当)の徐儷文処長は、台湾は援助を受ける側から援助する側に転じているにもかかわらず、WHO(世界保健機関)の年次総会であるWHAに参与できないことは大変遺憾だと強調した。
 
視覚障害の予防で世界的に知られる慈善団体、「ヘレン・ケラー基金会」は現地時間10日、米ニューヨークで年に一度のレセプションを開催。徐儷文処長は席上、中華民国政府を代表して17万679米ドルの小切手を同基金会のKathy Spahn会長に手渡した。この贈呈式にはブルキナファソのEric Tiare国連常駐代表夫妻らが立ち会った。
 
台湾は2004年から「ヘレン・ケラー基金会」と協力し、ブルキナファソ東部の行政区、グルマ(Gourma)県とコモンジャリ(Komondjari)県における「トラコーマの予防と治療計画」を推進、今回の寄付金を合わせると、これまでの寄付金は180万米ドルを上回る。さらにブルキナファソですでに完了した「食用油へのビタミンA添加計画」も合わせると、「ヘレン・ケラー基金会」への寄付金は267万米ドル以上に達するという。
 
徐・処長は、台湾はかつて「ヘレン・ケラー基金会」及びWHOによる「トラコーマの予防と治療計画」の援助を受ける側だったが、現在は援助する側となって国際社会に還元し、国際的な人道支援の役割を十分に果たしていると説明。しかし、政治的な原因でWHA及び関連の活動に参与できないことは非常に遺憾であると述べた。
 
Spahn会長とブルキナファソの国連常駐代表は、台湾の善行と世界への人道的思いやりの精神に感謝した。
 

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