2025/06/16

Taiwan Today

外交

ブルキナファソから医師4名、雲林県で医療技術の訓練

2017/06/03
西アフリカに位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、ブルキナファソの医師4名が、2日から国立台湾大学医学院附設医院雲林分院(台湾中部・雲林県)で医療技術の訓練を受けている。(中央社)
台湾からはるか1万2,400キロメートル彼方、西アフリカに位置するブルキナファソ。中華民国(台湾)の国交樹立国の一つでもある。そのブルキナファソからやってきた医師4名が、2日から台湾中部・雲林県で医療技術の訓練を受けている。
 
これは国立台湾大学医学院附設医院雲林分院と、外交部(日本の外務省に相当)所管の財団法人国際合作発展基金会(日本の国際協力機構=JICAに相当。略称は国合会)が協力して実施する2017年「台湾・ブルキナファソ医療協力計画」に基づくもの。2日に始業式を行った。ブルキナファソの都市クドゥグの病院に所属する医師4名が、3か月間にわたって台湾で医療技術の訓練を受ける。
 
雲林分院の黄瑞仁院長によると、台湾からは今年3月31日より、胸腔内科の王馨儀医師をブルキナファソに派遣している。王医師は初の女性団長として、医療団を率いてブルキナファソに赴いた。それに続いて今回、医療技術の訓練を受けるためにブルキナファソの医師が台湾を訪れたことは、台湾の国際医療サービスの歴史に新たな1ページを刻むことになる。
 
王医師のブルキナファソ滞在期間は1年間。台湾が参与する国際医療サービスの歴史では初めてのことで、海外の医師が台湾で技術訓練を受けるのも初めてのこと。黄院長は、衛生福利部が指定する「中華民国医学センター」への昇格を目指す雲林分院にとって、新たな一里塚になるとして歓迎している。
 
「台湾・ブルキナファソ医療協力計画」は、ブルキナファソの公衆衛生や医療の質を改善することを目標に掲げ、医師の技能確立に主軸を置いている。台湾にやってきた医師4名は、急患や重症患者の受け入れを中心に、3か月に及ぶ専門訓練を受ける予定。
 
これらの医師4名は台湾での訓練終了後も、帰国後はブルキナファソに滞在する王医師による臨床指導を6か月間受け、台湾から派遣された医療団の協力を受けながら、その技術や経験をブルキナファソの医療スタッフに伝える役目を果たす。
 

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