台北駐米経済文化代表処(米国における中華民国大使館に相当)の高碩泰代表(=大使)は12日、米テキサス州を直撃した大型ハリケーン「ハービー」の被災地支援として、義捐金50万米ドルを米赤十字社に寄付した。
米国の対台湾窓口機関である米国在台協会(AIT)台北事務所(台湾における米国大使館に相当)のキン・モイ(Kin Moy、梅健華)所長は12日、AIT台北事務所のフェイスブックページで台湾からの支援に感謝した。
キン・モイ所長は、「A friend in need is a friend indeed(困った時の友こそ真の友)」というアメリカのことわざを引用し、「ハリケーン被害の復興支援として、台湾の人々がアメリカに寛大な援助をしてくれたことに感謝する。台湾はいつでも、友人が困難に陥ったとき、支援の手を差し伸べてきた。あなたたちの善意は、被災地の人々にとって大きな力となる」と書き込んだ。
今回のハリケーン被害に対し、中華民国(台湾)は直ちに80万米ドルの復興支援を申し出た。12日に米赤十字社の本社でそのうち50万米ドルの義捐金贈呈式を行った。贈呈式には米国務省東アジア・太平洋局台湾事務調整所のJim Heller所長やAITのジョン・ノリス(John Norris)執行理事が立ち会い、台湾の支援に感謝の意を表明した。
高碩泰代表によると、米国側と話し合った結果、台湾の人々からの善意である80万米ドルの義捐金のうち、50万米ドルは米国で最も権威ある慈善団体、米赤十字社に寄付することにした。残る30万米ドルは、ヒューストン市が設けた災害復興基金に寄付し、被災地の復興により直接的に役立ててもらうという。