外交部(日本の外務省に相当)は今年10月、フィリピン人の台湾への観光旅行、台湾とのビジネス、並びにフィリピンと中華民国(台湾)との民間交流を促すとして、11月1日よりフィリピン人旅行者を対象に、滞在期間最長14日間までの入国ビザ免除措置を試験的に実施すると発表した。実施期間は来年の7月31日まで。
内政部(日本の省レベル)移民署の最新データによれば、今年11月に台湾にやってきたフィリピン人旅行者は延べ3万1,747人で、前年同月の延べ1万5,288人と比べて107.66%の大幅な増加となった。今年10月は延べ2万4,363人だった。
今年11月に中華民国(台湾)にやってきたフィリピン人旅行者のうち、約7,500人がビザ免除措置を利用して入国した。11月のフィリピン人旅行者の来台目的は延べ1万8,679人が観光。昨年11月に観光目的で台湾にやってきたフィリピン人は延べ5,474人に過ぎなかった。
11月に台湾にやってきたフィリピン人のうち、短期ビザ(観光、親戚訪問などの目的を含む)を申請したケースは200件あまり。ビザ免除措置が実施されていなかった10月の申請件数は4,000件近くだった。外交部領事事務局は、ビザの申請件数が大幅に減ったことから見て、ビザ免除措置はフィリピン人旅行者の来台に対して「間違いなく有意義な手続きの簡素化措置」だったと評価した。