2025/05/18

Taiwan Today

外交

文化部、文化財修復技術をマレーシアへ

2018/04/02
文化部文化資産局は現在、マレーシア・ペナン州のジョージタウンに専門家を派遣し、文化遺産の修復に協力している。写真はマレーシアにある邱氏一族(華人)の家廟「文山堂」の修復を行う国立台南芸術大学博物館学與古物維護研究所古物維護組の邵慶旺助理教授の修復チーム。(邵慶旺助理教授提供)
中華民国政府は現在、「新南向政策」を掲げ、東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアの18カ国との幅広い関係強化を目指している。こうした中、文化財修復技術も「南進」している。文化部文化資産局(日本の文化庁に相当)は最近、世界文化遺産に指定されているマレーシア・ペナン州のジョージタウン(マラッカ海峡の歴史的都市群:マラッカとジョージタウン)で文化遺産の修復に協力している。これは、台湾の文化財修復技術が高く評価されており、将来東南アジアのほかの国でも同様の支援を行う可能性があることを意味している。
 
文化部文化資産局が派遣する専門家は、マレーシアにある邱氏一族(華人)の家廟(祖霊を祀る祠堂)「文山堂」の扉絵の修復に協力している。台湾は、文化財修復技術と専門家を「輸出」するだけでなく、現地での人材育成にも協力している。
 
マレーシアで文化財修復に協力している国立台南芸術大学博物館学與古物維護研究所(The Graduate Institute of Conservation of Cultural Relics and Museology)古物維護組の邵慶旺助理教授によると、現地には19世紀に建設された華人の建築物が多く、すでに世界遺産に登録されている。このため、こうした文化財を保存・修復することが極めて重要になっている。これまでも修復が行われていたが、芳しい成果が得られなかった。このためジョージタウン市は文化部文化資産局とMOUを結び、台湾に協力を仰ぐことになった。
 
台湾は文化財の修復に関して、シンガポールからも協力依頼を受けたことがある。今後、文化資産局を通して協力を提供する可能性もあるとしている。
 

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