2025/08/02

Taiwan Today

外交

サイエンスパークのイノベーションと変革はハイテク産業発展の基礎

2018/04/30
科技部は、ハイテク産業を継続的に発展させ、サイエンスパークの産業クラスター効果を強化し、さらに規模を拡大して「科学技術コリドー」へと育てていくため、それぞれのサイエンスパークの特色に合わせて高い付加価値を持つ新事業を生み出していくとしている。写真は台湾各地に設けられたサイエンスパーク。(経済部・インベスト台湾サイトより)
頼清徳行政院長(首相)は26日の閣議で、科技部(日本の省レベル)による「サイエンスパークの現況と発展ビジョン」報告を受けた際、サイエンスパークは台湾のハイテク産業の牽引車だとし、近年続いている投資額及び生産額の拡大などを評価した。昨年の売上高、輸出額、及び従業員数はいずれも過去最高だという。
 
頼行政院長は、台湾にとって産業の発展は非常に重要だとした上で、各地のサイエンスパークの管理局がこのところ台湾への投資加速と産業イノベーション政策に合わせ、先進的な半導体製造環境、スマートロボット生産基地、台湾南部・台南市の沙崙スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティなどインフラ整備を推進していることを評価、これらは台湾における未来の科学技術産業発展に関わる重要な取り組みだとして、関係機関の継続的かつ積極的な推進を要請した。
 
また、サイエンスパーク10カ年発展計画では、地元の産業クラスターとのリンク、並びにサイエンスパークが生活の中で新たな技術を応用する実験場となることが重点とされることに。
 
科技部は、ハイテク産業を継続的に発展させ、サイエンスパークの産業クラスター効果を強化し、さらに規模を拡大して「科学技術コリドー」へと育てていくため、それぞれのサイエンスパークの特色に合わせて高い付加価値を持つ新事業を生み出していくと説明。台湾北部・新竹県/市にある新竹サイエンスパークでは、「ソフトでハードを支え、新竹サイエンスパークを生まれ変わらせる」ことをめざし、既存の産業優位性を利用して人口知能(AI)の開発を強化、ソフトウェア開発専門エリアを整備する。
 
台湾中部・台中市などにある中部サイエンスパークでは、世界のフラッグシップとなるスマートロボット開発基地を目標とする他、同サイエンスーパークのうち、台中市后里のエリア拡大計画を加速、線幅7ナノメートルの半導体製造プロセスの研究と量産を支援していく。台湾南部・台南市/高雄市にある南部サイエンスパークでは、半導体の最先端製造環境整備を積極的に進める他、沙崙スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティ合同研究センターと協力し、台湾南部におけるグリーン産業とスマートロボット産業の新たな産業クラスターとなれるよう努力するという。
 
 

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