2025/05/17

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台湾科技大学の起業ブートキャンプ、台湾・インドネシア・比の学生が優勝

2018/07/25
国立台湾科技大学はこのほど、新南向政策の対象国と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施した。デモ&ピッチコンテストでは、台湾、インドネシア、フィリピンの大学生によるチーム(中央)が優勝し、大賞賞金10万台湾元(=約36万日本円)を獲得した。(台湾科技大学提供、中央社)
国立台湾科技大学(台湾北部・台北市大安区)はこのほど、新南向政策の対象国(東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの18ヶ国)と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施した。東南アジア諸国と台湾の大学生が起業に関する実務的なトレーニングを受け、ピッチやデモコンテストに取り組んだ。
 
このスタートアップ・ブートキャンプには台湾だけでなく、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどから200名近くの学生が応募。最終的に選ばれた60名が参加した。最初の一週間目は起業に関する座学が開かれ、各界で活躍する専門家らが講師として教壇に立った。授業内容は起業に必要とされるデザイン思考、ビジネスモデルの確立、市場分析、マーケティング戦略、商品開発、プロトタイピング、資金調達のためのプレゼンテーションなど。また、国立台湾科技大学が育成したスタートアップチームも招かれ、起業の成功事例を紹介した。
 
ブートアップキャンプの集大成として行われたデモ&ピッチコンテストでは、国立台湾科技大学電子工程系(=電子工学学科)で学ぶインドネシア人留学生のIkhwan Iqbalさん、フィリピン大学で学ぶFatima Andresさん、台湾の私立致理科技大学(台湾北部・新北市板橋区)に在籍する張雅晶さん、呉宜璟さんによるチームが優勝し、大賞賞金10万台湾元(=約36万日本円)を獲得した。Ikhwan Iqbalさんらは、外国人観光客は台湾の医療サービスを高く評価しているが、その情報を得る手段が不足していることに着目。台湾の医療情報を掲載した検索サイトを構築するというアイディアを提示した。国立台湾科技大学は今後、このチームに対して起業に関する専門のサポートを提供するほか、同大学のスタートアップ支援基地を半年間無料で利用できる権利を与える。
 
国立台湾科技大学の廖慶栄校長(=学長)によると、同大学は近年、海外の人材育成機関との協力を強化している。今回、東南アジア諸国の学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプを開催したことをきっかけとして、タイの大学4校が参加するタイ北部サイエンスパーク(Northern Science Park)とMOUを締結し、双方の起業人材の育成で協力していく考え。

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