米ニューヨークでは18日(現地時間)からの第73回国連総会開催に合わせ、気候変動に関する一連のイベント「クライメート・ウィーク・ニューヨーク(Climate. Week NYC 2018)」が展開される。これに合わせて台北駐ニューヨーク経済文化弁事処(ニューヨークにおける中華民国総領事館に相当)は17日より、「第8回創意環境芸術競賽(Creative Climate Awards)」の受賞作品の展示を開始した。200点を超える応募作品の中から厳選した、台湾や米国などの芸術家37人の受賞作品を1か月間展示するというもの。平面作品、立体作品、体験型インスタレーションなどを含む。いずれも地球温暖化、海面上昇などの環境問題をテーマにしている。気候変動などの議題に対する人々の関心と理解を深めるのが狙い。
17日夜に行われた開会式には、行政院環境保護署(日本の環境省に相当)の詹順貴副署長(=副大臣に相当)も台湾から駆け付けた。また、現地の環境保護運動家や芸術家ら100名余りも招かれ、開会を盛大に祝った。
台北駐ニューヨーク経済文化弁事処の徐儷文処長(=総領事に相当)は開会式で、環境問題に取り組むニューヨークのNGO「Humane Impacts Institute(HII)」との「創意環境芸術競賽(Creative Climate Awards)」の合同開催は今年で5年目を迎えたと述べた。また、各国から寄せられた芸術作品を通して、人々が気候変動問題をより重視し、ひいては持続可能な開発について共に行動を起こして欲しいと期待を寄せた。
行政院環境保護署の詹順貴副署長は、台湾の芸術家が廃棄物を再利用して創作したアート作品を紹介した上で、翌18日(現地時間)に米ニューヨークにて、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する台湾の過去1年間の取り組みや成果を発表することを明らかにした。
今回は、台湾のロックバンド「蘇打緑(ソーダグリーン。現在は活動休止中)」のリーダーを務める阿福さんが率いるアーティストチーム「WOW Taiwan」も、作品「Noah’s Ark(ノアの方舟)」を展示している。「WOW Taiwan」は開会式で、音楽、環境保護、芸術、イノベーションなどを融合させた「TaiWonderful(完美台湾)」と題するパフォーマンスを行い、集まった人々を魅了した。また、台湾の若いアーティストが持つ才能と活力、そして豊かで多彩な台湾文化の魅力を伝えた。