外交部(日本の外務省に相当)が10月31日夜に発表したニュースリリースによると、南米ウルグアイ東方共和国は同月29日、中華民国(台湾)のパスポート所持者に対して90日間のビザ(査証)免除措置を実施することを正式に公告した。観光やビジネスでウルグアイを訪れる台湾住民への便宜を図るのが狙い。外交部はこれを歓迎するとともに、これが二国間の観光や貿易、民間交流の強化に役立つものと信じるとコメントしている。
ウルグアイ政府は、10月19日より中華民国パスポート所持者で、且つその残存有効期間が6カ月以上である場合、ウルグアイ渡航に必要なビザを免除する措置を実施することに同意していた。ビザ免除による滞在期間は最大90日間。但し、ウルグアイ政府は国内の手続きを終えた上で国際航空運送協会(IATA)へ通報するなどの必要があったため、正式な公告は29日になって行われた。
ウルグアイが加わったことで、現在、中華民国パスポート所持者に対してビザ免除や着地ビザの発行といった優遇措置を提供しているのは世界169カ国・地域に増えた。
台湾は現在、ウルグアイに代表事務所を設置しておらず、関連の業務は隣接するアルゼンチン共和国に置く台北駐アルゼンチン商務文化弁事処が管轄している。なお、ウルグアイの国民が台湾への渡航ビザを申請する場合の料金は、シングルビザが50米ドル、マルチビザが100米ドルとなっている。