2025/07/01

Taiwan Today

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アジア民主人権賞、今年はインドネシアの人権団体GNIに

2018/11/29
財団法人台湾民主基金会による「アジア民主人権賞」は今年、インドネシアの人権団体、「Gusdurian Network Indonesia, GNI」に贈られることが明らかになった。写真は28日に行われた受賞者発表の記者会見の様子。左が蘇嘉全立法院長。(台湾民主基金会サイトより)
財団法人台湾民主基金会の董事長(理事長)を兼務する蘇嘉全立法院長(国会議長)が28日、立法院(国会)で、「2018年第13回亜洲民主人権奨(アジア民主人権賞)」の審査結果に関する記者会見を開き、今年はインドネシアの人権団体、「Gusdurian Network Indonesia, GNI」に同賞を授与すると発表した。
 
台湾民主基金会によると、GNIはAlissa Wahid主席による指導の下、宗教間対話の促進や法津面での提案(イニシアチブ)、法的な弁護の提供などの方式を通じて過激派並びに宗教的不寛容に対抗し、迫害される宗教的マイノリティ及びグループを支援している。
 
GNIは近年、インドネシア政府が宗教的マイノリティに対する差別的法律を見直すよう促し、それを実現した他、宗教的な争いや衝突事件の多くで調整役を務め、異なる宗教間の対話と交流を促すことで各コミュニティの信頼関係を再構築してきた。GNIはまたインドネシアにおける新たな女性解放運動を主導、さらには恵まれない人たちの経済的・社会的権利の保障にも長期的に関与してきた。
 
蘇嘉全立法院長は、今年の「アジア民主人権賞」は2段階の審査の結果、インドネシアのGNIに授与し、同団体がマイノリティと立場の弱いグループの代弁者としての役割を果たしていること、そして異なる宗教やグループ間の平和的な交流を提唱していることを称えると説明した。
 
蘇立法院長は、この賞を贈ることが、迫害を受けるグループを助けるために努力している全ての人権擁護者を励ますことにつながるよう希望。そして、世界各国の政府は「主流派」として、弱者たちをとりまく不公平への理解とその改善を加速すべきであり、人権と平和、寛容性を真に尊重する多元的な社会の整備に全力で取り組まねばならないと訴えた。
 
国連で「世界人権宣言」が採択されてから今年で70年、「人権擁護者に関する宣言」が採択されてからは20年。「アジア民主人権賞」の授賞式典は12月10日に行われる。
 
 

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