2025/06/24

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蔡総統が国家中山科学研究院を視察、国防産業の今後50年に向けた基礎固め求める

2019/01/28
蔡英文総統が25日、国家中山科学研究院システム製造センターを訪れ、開発した製品の量産の加速、将来に向けた人材育成の加速、産官学並びに内外との多元的な連携の安定的な拡大により、国防産業の今後50年間のための基礎を固めるよう期待した。写真は雄風三型ミサイル。(国家中山科学研究院サイトより)
蔡英文総統は25日午前、台湾北部・新北市の三峡区にある国家中山科学研究院システム製造センターを訪れて職員たちを激励すると共に、開発した製品の量産の加速、将来に向けた人材育成の加速、産官学並びに内外との多元的な連携の安定的な拡大により、国防産業の今後50年間のための基礎を固めるよう期待した。
 
中華民国(台湾)の国防技術研究開発機構である国家中山科学研究院は今年で創設50年。蔡英文総統は視察のあいさつの中で、国家中山科学研究院の努力があってこそ信頼できる国防戦力が保たれており、天弓三型ミサイルや雄風三型ミサイルはいずれも国家中山科学研究院の生み出した「台湾之光」(台湾の誇り、台湾の星といった意味)で、台湾の安全を守る「拳頭」(ゲンコツ=軍事力を指す)だと評価した。蔡総統はまた、国家中山科学研究院の四大精神は固く忠節な愛国精神、勇気を持って変化を求めるイノベーション精神、実務的で技術の進歩を追い求める科学精神、調整して協力する団体精神だと説明。
 
蔡総統は、向こう50年に向けた基礎を固める計画では三つの目標を達成せねばならないと強調。三つの目標とはまず、「量産の加速」。蔡総統は、国家中山科学研究院が品質の確保を前提とし、天弓三型ミサイルや雄風三型ミサイルの生産速度を高めることを求めた。第二に、「将来に向けた人材育成の加速」。国家中山科学研究院の未来は人材面での継承にかかっている。
 
第三の目標は、産官学並びに内外との多元的な提携関係の安定的な拡大。蔡総統は、国家中山科学研究院は国の行政法人として国防産業の環境を改善する使命を担っており、柔軟でイノベイティブな経営モデルにより、同研究院は政府が軍備の自主開発で国防能力の強化を図る「国防自主」の政策をしっかりと実現しなければならないと述べた。
 
蔡総統はそして、国家中山科学研究院が今後、学術界との連携を強め、若い人材を育成すると同時に国内産業のレベルアップも促してほしいと希望。さらには各国との提携を通じて、国家中山科学研究院と台湾の企業が米国をはじめとする各民主主義国家の国防産業と共に発展していけるよう求めた。蔡総統は、三つの目標を達成するのは容易ではなく、国家中央科学研究院の四つの精神を貫徹してはじめて、スケジュールどおりに任務を達成することが出来ると檄を飛ばした。
 
 

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