外交部(日本の外務省に相当)は6月25日から7月7日まで、サーカスや雑技をベースにした台湾のパフォーマンスグループ「福爾摩沙馬戯団(Formosa Circus Art)」をインドネシアとインドの2カ国4都市に派遣する巡回公演「New Southbound Tour to Indonesia and India」を主催する。政府の重点政策の一つである「新南向政策(東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど合計18カ国との関係強化を図る政策)」の一環として、インドネシア及びインドとの二国間関係の強化と文化交流を深めるのが狙い。
「福爾摩沙馬戯団」は伝統文化、地方文化、ストリートパフォーマンス、舞台芸術などを融合させ、台湾の多様な文化を反映させたパフォーマンスグループ。台湾で唯一、フランスの「アヴィニョン演劇祭(Festival d'Avignon)」とイギリスの「エディンバラ・フェスティバル(Edinburgh Festival)」の両方から招待を受けて参加したことがある。かつて海外のメディアから「台湾からやってきたシルク・ドゥ・ソレイユ」と称されたこともあり、台湾の雑技を海外にアピールしている。
今回上演する『亜洲之心(The heart of Asia)』は全75分間の作品。台湾固有の文化からスタートし、ディアボロ、シルホイール、空中ブランコなど現代的な雑技を台湾文化、客家(ハッカ)文化、それに台湾先住民族の歌や踊りなどと融合させ、台湾の多様な文化をアピールする内容となっている。