2025/07/18

Taiwan Today

外交

台湾科技大学、昨年に続き今年も起業ブートキャンプ開催へ

2019/07/24
国立台湾科技大学は現在、新南向政策の対象国と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「第2回Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施している。昨年に続く2回目の開催となる。外国人人材の台湾での起業を促進するのが狙い。(国立台湾科技大学提供、中央社)
国立台湾科技大学(台湾北部・台北市大安区)は今月21日から28日まで、教育部(日本の文部科学省に類似)青年発展署の委託を受け、新南向政策の対象国と台湾の大学生が参加するスタートアップ・ブートキャンプ「第2回Be Young!Beyond!Startup Bootcamp超越世代新創暑期営隊」を実施している。
 
新南向政策とは東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどの18ヶ国との幅広い関係強化を目指すもの。国立台湾科技大学では現在、東南アジア諸国と台湾の大学生合わせて60名が1週間かけて、起業に関する実務的なトレーニングを受け、ピッチやデモコンテストに取り組んでいる。新南向対象国のスタートアップ人材とのつながりを作り、より多くの外国人人材の台湾での起業を促進するのが狙いだ。
 
国立台湾科技大学の廖慶栄校長(=学長)によると、第1回(昨年)の優勝チームは、同大学が設置する創新育成中心(Business Incubation Center)の支援を受けて、米シリコンバレーを訪問した。同大学の卒業生が現地のビジネスパートナーやエンジェル投資家との間を取り持ち、起業のきっかけを作ったという。
 
このブートキャンプでは起業に関する座学が開かれ、デザイン思考、産業のトレンド分析、商品開発、マーケティングテスト、資金調達のためのパワーポイント作り、プレゼンテーションの特訓など、起業に必要なスキルを磨く指導がなされる。また、国立台湾科技大学が育成したスタートアップチームも招かれ、起業の成功事例を紹介している。参加する学生たちも多国籍チームを結成し、ピッチコンテストを行う。優勝チームは、国立台湾科技大学創新育成中心の支援が受けられるほか、同大学のスタートアップ支援基地を半年間無料で利用できる権利が与えられる。
 
今年このブートキャンプに参加している同大学インドネシア人留学生のRakhmatさんは、卒業後、台湾に留まって起業したいと考えている。目指すは台湾各地の飲食や旅行情報を提供するプラットフォームを作ることだ。台湾で生活したり、台湾を旅したりする外国人の利便性を高めたいと考えている。今回のブートキャンプでは、起業に関する知識を学ぶほか、相応しいビジネスパートナーを見つけたいと考えている。
 
インドのShoolini大学でバイオテクノロジーを学ぶVanshikaさんは、低コストで人体に無害な殺菌剤を自身で開発した。製品の開発そのものは難しいことではなかったが、これをどのようにマーケティングしていくかが最大の問題だと考える。今回、台湾のブートキャンプに参加してマーケティング戦略や市場の分析などについて学ぶことは、起業に役立つだろうと期待している。
 

ランキング

新着