2025/06/17

Taiwan Today

外交

台湾企業が協力、インドに「スマートクラスルーム」を設置

2019/12/25
経済部(日本の経済産業省に相当)工業局は、華碩文教基金会(ASUSファウンデーション)を含む台湾のソフトウエアメーカーと協力し、インドのハリヤーナー州カルナール県にある高校に「スマートクラスルーム」を設置した。右から台北駐インド代表処の陳志浩副代表、工業局の呂正華局長、華碩(ASUS)の蘇冠豪氏、カルナール県教育当局のR.K. Chaudhary氏。(中央社)
インドでは現在、教室へのICT導入を進める「スマートクラスルーム」が64都市で展開されており、大きな需要と巨大な潜在市場を生み出している。台湾は数年前からスマート教育分野の発展に力を入れており、成熟したソリューションを多く持つ。このため経済部(日本の経済産業省に相当)工業局は、台湾企業の海外市場開拓をサポートするために展開する「システムインテグレーション輸出計画」の一環として、華碩文教基金会(ASUSファウンデーション)など台湾のソフトウエアメーカーと協力し、インドに「スマートクラスルーム」を設置した。台湾企業がインドに「スマートクラスルーム」を設置するのはこれが初めて。
 
この「スマートクラスルーム」はインドのハリヤーナー州カルナール県にある高校に設置された。ハリヤーナー州にとっても初の「スマートクラスルーム」となる。このプロジェクトは財団法人資訊工業策進会(III)と会計事務所のKPMGインドの仲介により、華碩文教基金会が総額70万ルピー(約107万日本円)相当のノートブックパソコン21台を、明基電通(BenQ)が10万台湾元(約36万日本円)相当のインタラクティブ・タブレットやスマートプロジェクターを、網奕資訊科技グループ(HABOOK GROUP)が15万台湾元(約54万日本円)相当のスマートeラーニングシステムを、訊連科技(サイバーリンク)が2100米ドル(約23万日本円)相当の映像編集ソフトウエアを提供し、これらを統合させた「スマートクラスルーム」のソリューションをカルナール県にある高校に寄贈して、ハリヤーナー州初となる「スマートクラスルーム」を設置するというもの。24日に行われた寄贈式では、カルナール県教育当局のR.K. Chaudhary氏が代表でこれらを受け取った。
 
同高校のAnju Sardana校長は、台湾企業の支援に感謝すると共に、これをモデルケースとしてより多くの「スマートクラスルーム」を設置していければと期待を寄せた。
 
寄贈式に出席した台北駐インド代表処(インドにおける中華民国大使館に相当)の陳志浩副代表は、「台湾はこれまで『新南向政策(東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドを含む合計18カ国との関係強化を目指す政策)』を推進する中で、インドの教育やスマートシティの発展に多くの貢献をしてきた」と述べた。
 
仲介の役目を果たした財団法人資訊工業策進会(III)は、「今回台湾企業の支援によって設立された『スマートクラスルーム』は一つのモデルケースとなり、台湾のスマート教育のソリューションを示すことになるだろう。インドで台湾の存在感を強めることは、台湾企業が今後も現地でスマート教育産業における商機を開拓するにあたり有利になるものだ」と指摘した。
 
 

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