中華民国軍の軍用ヘリコプターUH-60M「黒鷹(ブラックホーク)」が今月2日、台湾北部・新北市烏来区に墜落し、乗っていた国防部(日本の防衛省に相当)参謀本部のトップである沈一鳴参謀総長ら8名が殉職した。いずれも優秀な将校・兵士であり、その死は国家にとって大きな損失であることから全国で悲しみが広がっている。
今回の墜落事故について、中華民国(台湾)と外交関係を持つ国交樹立国、ならびに友好的な国々(友好国)の政府及び各界から、中華民国政府と犠牲者の遺族に対する哀悼とお見舞いのメッセージが相次いで届いている。外交部(日本の外務省に相当)によると、1月3日午後の時点で、ハイチ、グアテマラ、ニカラグア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントクリストファー・ネービス、ホンジュラス、パラグアイ、エスワティニ王国、セントルシアなど国交樹立国の政府及び各界が哀悼の意を表しているほか、米国、日本、EU(欧州連合)、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、オーストラリア、タイ、トルコ、イスラエル、ヨルダン、ポーランド、スロバキア、ベネズエラ臨時政府、コスタリカなど友好国の政界要人及び人民も弔意を表した。
これら国交樹立国と友好国の政界要人及び人民が今回の不幸な事故を受け、中華民国軍の将校や兵士及びその家族に哀悼とお見舞いのメッセージを伝えると共に、台湾を思いやる態度を示したことについて外交部は、「中華民国政府と国民を代表して、この上なき心からの謝意を表する」としている。