2025/07/17

Taiwan Today

外交

李登輝元総統を追悼、日本の森喜朗元首相が超党派の弔問団率いて訪台

2020/08/10
日本の森喜朗元首相(左)が9日、日本の国会議員らによる弔問団の団長として台湾を日帰りで訪れ、7月30日に死去した李登輝元総統を追悼した。(総統府サイトより)
日本の森喜朗元首相が9日、日本の国会議員らによる弔問団の団長として台湾を日帰りで訪れ、7月30日に死去した李登輝元総統を追悼した。弔問団のメンバーは森元首相、台湾との関係強化を目指す日本の超党派議員連盟・日華議員懇談会の会長を務める古屋圭司衆議院議員、安倍晋三首相の実弟の岸信夫衆議院議員、衛藤征士郎衆議院議員、富田茂之衆議院議員、中川正春衆議院議員、榛葉賀津也参議院議員、石井章参議院議員、中山泰秀衆議院議員、長島昭久衆議院議員及び日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長の合計11名。自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など日本の主要政党の政治家が党派を超えて参加した。
 
一行は専用機で9日午後2時40分に台北松山空港に到着、4時に蔡英文総統を表敬訪問し、5時に台北賓館の追悼会場で李登輝元総統を悼んだ。
 
中華民国外交部(日本の外務省に相当)は9日のプレスリリースで、李登輝元総統の死去を受けて海外からやって来た初めての弔問団でありたいへん意義深いと歓迎、台日間の固い友情と緊密なパートナーシップの証しであると共に台日関係に対する双方の重視を表すものであり、改めて心からの謝意を表すると述べている。
 
弔問団は午後5時に李登輝元総統の追悼会場となっている台北賓館を訪れ、森元首相が李元総統の遺影に花を手向け、弔辞を読み上げた。弔問後、森元首相は報道陣に対し、李登輝元総統はかつて「日本は自信を持ち、国際社会に積極的に貢献していくべきだ」と話したとし、こうした励ましは今日の日本の重要な基礎になっていると語った。
 
新型コロナウイルス対策で、中華民国(台湾)では海外からの入国者全員に入国後14日間外出できない「居家検疫」(在宅隔離)を義務付けているが、今回の弔問団を受け入れるにあたって政府は特別な措置で対応。外交部は、中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)が定める感染防止の規定に則り、基準を満たし、台日双方の関係者と国民の安全が守られることを前提に、外交上のマナーに従い適切に対応したと説明した。
 
弔問団は日帰りの台湾訪問で、この日午後6時半には帰国の途についた。訪台するにあたっては中華民国(台湾)の防疫規定を遵守し、出発から2日前のPCR検査陰性証明を取得。移動は全て専用機と専用車で、台湾に滞在中も一般人とは隔絶された形で行動した。台北賓館での献花も、午後5時に一般の弔問を停止して行われた。メンバー全員がマスクを着用、蔡総統への表敬訪問ならびに弔問の際にもソーシャルディスタンスを保つなど、感染防止策を徹底した。
 
 

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