チェコ共和国のミロシュ・ビストルチル(Milos Vystrcil)上院議長の一行が30日、台湾を訪れた。蔡英文総統は同日、自身のフェイスブックにビストルチル上院議員一行を歓迎する文章を投稿した。蔡英文総統の投稿内容は以下のとおり。
★★★★★
チェコは奥行きのある文化を持つ、経済の発達した中央ヨーロッパの国だ。その美しい首都プラハを訪問したことがある台湾人観光客は多く、文学好きならチェコの作家ミラン・クンデラやボフミル・フラバルなどの作品を読んだことがあるだろう。
チェコと台湾は同じく1980年代に民主化を経験した。1989年に発生した「ビロード革命」では、数十万人の人々が街頭デモを行い、強権政治の脅威に断固立ち向かい、最後は民主化を成功させた。
台湾とチェコが共有できるストーリーは数多い。新型コロナ対策、経済・貿易・投資、観光・旅行、国際組織への参加などの議題についてチェコとの協力を引き続き深められるよう期待している。
今回の訪問団には、チェコ上院のリーダーやベテラン参議院議員のほか、プラハのズデニェク・フジブ(Zdeněk Hřib)市長、チェコ科学アカデミーの副院長、大学の学長、プラハ・フィルハーモニアの芸術総監、それに文化人、財界のトップ、メディア代表者なども含まれており、大規模な一行となっている。これからの数日間、全方位的で深みのある交流を展開できるよう期待している。
★★★★★
ビストルチル上院議長の一行は台湾滞在中、蔡英文総統、立法院の游錫堃院長(=国会議長)、行政院の蘇貞昌院長(=首相)、外交部の呉釗燮部長(=外相)、衛生福利部の陳時中部長(=保健相)などと会見する。9月1日には立法院(=国会)の議場で「立法院国会外交栄誉奨章一等奨章」の記念章を授与され、また講演を行うことになっている。ほかには台湾・チェコ経済貿易投資フォーラムなどへの参加を予定している。