2025/05/09

Taiwan Today

外交

呉外交部長が米FOXニュースにリモート出演、台米関係などを語る

2020/08/31
呉釗燮外交部長(右)が米FOXニュースの番組にリモート出演し(写真)、中国の軍事的脅威、米国からの武器調達、米中貿易摩擦、米国産牛肉と豚肉の輸入解禁政策などについて語った。(外交部)
呉釗燮外交部長(外務大臣)が29日、米FOXニュースのニュース番組「The Story with Martha MacCallum」にリモート出演し、中国の軍事的脅威、米国からの武器調達、米中貿易摩擦、米国産牛肉と豚肉の輸入解禁政策などについて語った。
 
キャスターのMartha MacCallum女史は、台湾がこのほどF16戦闘機の修理センターを設置したことと新たな戦闘機を購入すること、そしてそれに対する中国側の反応について質問した。呉外交部長は、台湾が擁するF16戦闘機群はアジア最大であり、修理センターの設置はその戦力確保に役立つと回答、台湾は自国を守るだけでなく民主制度も守らなければならないと述べ、台湾が中国による脅威の前線に位置することを指摘した。
 
中国側の反応について呉外交部長は、中国は常に米国の台湾に対する武器供与に不満で、強い抗議も行っているが、台湾にとって主権と国の安全を守るのは当然のことだとし、中国側の反応如何にかかわらず今後も国防強化に努めるとの台湾の立場を示した。また、F16戦闘機修理センターの設立は国防産業での台米協力を拡大でき、経済貿易分野での関係強化にもつながると期待した。
 
米国のトランプ大統領がFOXニュースの取材に対して述べた「米中貿易のデカップリング(切り離し)」が起きるかどうか、そしてそれがアジア太平洋地域にもたらす変化について呉外交部長は、米中間には問題が多く、中国のビジネスモデルは他国に対して不公平だと指摘。
 
呉外交部長は、中国は市場を開放している国々を利用して知的財産を盗む一方で自らは様々な貿易障壁を設けて他国に対抗していると批判。中国内部の封鎖されたネットワーク環境を例にとっても中国とのEコマースが他国にとって不公平であることを示しているとして、中国に国際貿易もしくはその他経済活動のルールを守らせなければならないとの考えを強調した。呉外交部長は、米国が中国にルールを守るよう求めているのは正しく、台湾も科学を基礎とした国際貿易の規範を守っていくので、台湾は今後も貿易分野で米国と意見交換出来るよう希望していると語った。
 
FOXニュースは全米4位のテレビネットワーク。「The Story with Martha MacCallum」は毎週月曜日から金曜日まで現地時間の午後7時から放送されているニュース番組で、米国のケーブルテレビニュースで視聴率が最も高い番組の1つ。
 
 

ランキング

新着