チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリーの欧州4か国による地域協力機構「ヴィシェグラード4か国」とラトビア、リトアニア、エストニアのバルト三国の国会議員や政府要人など合計106名がこのほど、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長宛てに台湾のWHO参加を強く支持する書簡を出した。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は1日、ニュースリリースを発表し、欧州の政治家など106名がリレー方式で台湾のWHO参加支持を表明してくれたことに心から感謝すると述べた。以下はニュースリリースの概要。
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世界保健機関(WHO)年次総会の再開(今月9日~14日)が近付く中、欧州各国では台湾のWHO参加を支持する声が高まっている。
(一)
10月22日、ポーランド国会のWaldemar Andzel議員、ハンガリー国会のIstvan Tiba議員、スロバキア国会のPeter Osusky議員、チェコ国会下院のMarek Benda議員が初めてWHOのテドロス事務局長宛てに連名の書簡を送り、台湾のWHO参加の重要性を訴えた。これら4カ国は地域協力機構「ヴィシェグラード4か国」を構成する。いずれの国会議員も、各国議会で台湾に友好的なグループの代表を務めている。
(二)
10月22日から29日にかけて、リトアニア国会のGintaras Steponavicius議員、ラトビア国会のJanis Vucans議員、エストニア国会のKalle Laanet議員など、バルト三国各国会の台湾に友好的なグループの代表がそれぞれ発起し、国会議員や政府要人を含む合計102名がリレー方式でWHOのテドロス事務局長宛てに書簡を送り、台湾のWHO参加を支持する立場を表明した。
これら合計106名は一致して、台湾における新型コロナウイルス対策の成功は台湾のWHO参加の必要性を浮き彫りにするもので、台湾が世界の保健ガバナンスに参加することは各方面の利益に合致することだと訴えている。また、台湾に住む2300万人をWHOから排除することは、人権保護に違反するばかりか、感染症対策におけるグローバルな協力にも不利になるものだと訴えている。