蔡英文総統が6日午後、まもなく退任するハイチ共和国のRachel Coupaud駐中華民国大使と面会し、Coupaud大使は台湾におけるハイチの理想的な代弁者で、台湾にとって永遠の友人だと強調、引き続き台湾をサポートしてくれることに期待した。
蔡総統はあいさつの中で、Coupaud大使が数日後に帰国し、次の赴任地へと移動することに触れた上で、同大使は在任中、両国の友情のため力を尽くしたとして中華民国政府と国民を代表して感謝すると共に同大使の幸福な未来を祈った。
蔡総統は、Coupaud大使は着任してからの8年間、両国関係の大きな発展を支えてきたと指摘、ミシェル・マテリ大統領(当時、2015年に中華民国を訪問)とジョブネル・モイーズ大統領(現職、2018年に訪問)の訪台を実現したこと、そして昨年蔡総統がハイチを訪れた際、特別に帰国したCoupaud大使が訪問団に対応してくれたことを挙げ、「とてもありがたかった」と述べた。昨年のカリブ海に位置する友好国4カ国歴訪で蔡総統は最初にハイチを訪れている。
ここ数年、Coupaud大使はハイチのグルメフェスティバルや展示会などさまざまなイベントを台湾で開催したほか、ハイチの企業関係者が訪問団を組織して台湾にやって来るのを助けてきた。蔡総統は、これらはいずれも台湾の人々に友好国についてより深く知る機会をもたらし、両国の経済面での往来を強めることにもなったと評価した。
蔡総統は、近年台湾とハイチは手を携えて、より多くの協力プロジェクトを展開しており、今年は新型コロナウイルスにも共に立ち向かっていると強調した。蔡総統は、今年の国連総会でモイーズ大統領が新型コロナ対策に関する台湾による支援を評価し、台湾の国際社会参与を支持する発言を行ったことに感謝、帰国するCoupaud大使がモイーズ大統領に台湾からの謝意を伝えてくれるよう求めた。
蔡総統は、Coupaud大使は台湾におけるハイチの理想的な代弁者で、台湾にとって永遠の友人だと述べ、同大使がこれからも台湾をサポートしてくれることに期待すると共に、いつでも台湾に遊びに来てほしいと歓迎する考えを示した。蔡総統は最後に、改めてCoupaud大使の貢献に感謝し、同大使の新たな職務が全て順調であるようにと祈った。