中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は9月2日にIC旅券(パスポート)の新デザインを発表した。従来の要素と枠組みは残したまま、「TAIWAN」の文字を大きくし、英語の国号である「REPUBLIC OF CHINA」を国章の周囲に配置するなど、旅券表紙における「台湾」の識別性を高めるものとなっている。外交部は2021年1月11日より、国内及び海外に置く在外公館(あるいはそれに相当する機関)などで、新デザインIC旅券の発給申請を受け付ける。
現在の旅券は残存有効期間の長さに関わらず、いつでも新デザインIC旅券に更新することができる。また、現在の旅券を有効期間いっぱい使用することも可能だ。新デザインIC旅券の発給費用は従来と変わらず、成人は1冊1,300台湾元(約4,750日本円)、14歳未満は1冊900台湾元(約3,300日本円)となる。申請の条件や発給の過程も従来と同じ。
外交部は、すでに各地の在外公館(あるいはそれに相当する機関)を通して各国の政府、空港・港湾の税関、移民当局、それに国際航空運送協会(IATA)、航空会社等への通知を行い、新デザインのIC旅券所持者に対して通関の便宜を図るよう求めている。