2025/07/09

Taiwan Today

外交

グアムから台湾へ人道チャーター便、ゲレロ知事が感謝

2021/01/12
台湾で医療サービスを受けることを希望する米領グアムの住民5人とその家族4人を乗せた中華航空(チャイナエアライン)のチャーター便が11日、桃園国際空港に到着した。写真はグアムの空港で開催した壮行のセレモニーの様子。左から3人目は台北駐グアム経済文化弁事処の陳盈連処長、左から4人目はグアムのゲレロ知事。(台北駐グアム経済文化弁事処)
台湾で医療サービスを受けることを希望しながら、新型コロナウイルス対策に伴う国境封鎖で出国できずにいた米領グアムの住民5人とその家族4人を乗せた中華航空(チャイナエアライン)のチャーター便が11日、桃園国際空港(台湾北部・桃園市)に到着した。グアムのルー・レオン・ゲレロ知事は、台湾の協力に感謝を示した上で、米国務省がこのほど「台湾との公的接触規制解除」を発表したことに言及し、グアムと台湾は今後新型コロナウイルスに限らず、経済・政治など幅広い分野で協定を締結することができるだろうと期待を寄せた。
 
このチャーター便は11日、現地時間午後3時30分(台湾時間午後1時30分)ごろ出発し、台湾には午後5時55分ごろに到着した。出発前、グアムの空港ではチャーター便の運航実現に尽力した台北駐グアム経済文化弁事処(=台湾の駐グアム領事館に相当)やグアム政府の関係者が壮行のセレモニーを開催した。
 
このセレモニーでグアムのゲレロ知事は、台北駐グアム経済文化弁事処のチャーター便手配に感謝した。ゲレロ知事はまた、「新型コロナウイルス感染症はグアムにグローバルな協力や隣国と友好関係を確立することの重要性を教えてくれた。グアムと台北駐グアム経済文化弁事処の関係は非常に貴重で大切なものだ」と語った。
 
ゲレロ知事はさらに、米国務省が「台湾との公的接触規制解除」を発表したことに言及し、これによってグアムと台湾は平和や民主主義に基づくパートナーシップを強化することになり、グアムと台湾は新型コロナウイルスに限らず、経済・政治など幅広い分野で協定を締結することができるだろうと期待を寄せた。
 
また、台北駐グアム経済文化弁事処の陳盈連処長は、グアム政府、グアムの空港、中華民国(台湾)外交部(=日本の外務省に相当)、衛生福利部(=日本の厚生労働省に類似)等の協力に感謝した。陳処長はまた、「このチャーター便が最初で最後にならないことを信じている。これは始まりに過ぎない」と力強く述べた。さらに、グアム政府はゲレロ知事の指導の下、台湾との協力を推進しており、グアムと台湾の直航便も近いうちに再開されるだろうとの見通しを示した。その上で、「我々は、台湾の観光客が再びグアムを訪れることができるよう、グアムの患者が台湾で適切な治療を受けられるよう期待している」と述べた。
 
台北駐グアム経済文化弁事処によると、このチャーター便には上記のグアム人患者及びその家族のほか、コロナ禍でサイパンに取り残されていた台湾人数十名も同乗し、帰国した。
 

ランキング

新着