2025/05/04

Taiwan Today

外交

台仏の官民が協力、台湾が仏に新型コロナ感染予防物資を寄付

2021/03/19
台湾の民間企業がフランスに新型コロナウイルスの感染予防物資を寄付することになり、18日には外交部で寄付のセレモニーが行われた。双方の官民が協力して実現した。写真はセレモニーにオンライン形式で参加した台北駐プロヴァンス弁事処の辛継志処長(左上。以下時計回りに)、南フランス赤十字のJean-Pierre Esterni代表、台北駐フランス代表処の呉志中代表、フランス・コルマール市のEric Straumann市長。(外交部)
台湾の民間企業がこのほどフランスに新型コロナウイルスの感染予防物資を寄付することになり、18日には外交部(日本の外務省に相当)で寄付のセレモニーが行われた。今回の寄付は北部・桃園市にある企業などが行うもので、外交部とフランス在台協会(French Office in Taipei、フランスの大使館に相当)、桃園市が間に入って調整、さらに台北駐フランス経済文化代表処(駐仏大使館に相当)と台北駐プロヴァンス弁事処による連絡などを経て実現した。桃園市にある東野精機股份有限公司がマスク、中聯環境生技股份有限公司と新廣業股份有限公司が消毒スプレーとCPAP鼻マスク(CPAP)を寄付する。フランス系企業である「意法半導体」(STマイクロエレクトロニクス)の台湾法人ならびに「家楽福」(カルフール)が輸送費用の面で協力する。
 
18日には外交部の曽厚仁政務次長(副大臣)が寄付のセレモニーを執り行い、桃園市の鄭文燦市長、フランス在台協会のJean-François CASABONNE-MASONNAVE主任らが出席。また、フランス・コルマール市のEric Straumann市長、南フランス赤十字のJean-Pierre Esterni代表、ならびに中華民国(台湾)の呉志中駐フランス代表らがオンライン形式で参加した。
 
外交部の曽政務次長はあいさつの中で、台湾とフランスの官民がそれぞれの分野で密接に協力していることを評価、その重要な成果として昨年末に台湾が南フランスのプロヴァンスに弁事処を設置したこと、ならびにフランスの政府と議会が共に台湾の世界保健機関(WHO)など国際組織への参与を強く支持していることを挙げた。そして、ヨーロッパにおける新型コロナウイルスの感染が拡大する中、台湾は出来る限りの支援を行いたいと考えており、今回はコルマール市と南フランス赤十字に感染予防物資を寄付して現地の医療人員を支援すると説明、「極めて有意義なことだ」と述べた。
 
桃園市の鄭文燦市長は、同市は新型コロナウイルスに対抗するため政府が民間企業に呼び掛けて立ち上げた「口罩国家隊」(マスク生産ナショナルチーム)の中心的な拠点であるほか、フランスとは姉妹都市や姉妹校、産業面での交流など緊密な協力関係にあるとして、今回の寄付を通じて台湾とフランスの友情をいっそう深められればと語った。
 
一方、フランス在台協会のJean-François CASABONNE-MASONNAVE主任は、台湾はフランスにとって優れたパートナーで、危機である今こそ団結と互助の姿を示す時だと強調、台湾の官民がそろって具体的な行動でフランスに協力し、台湾とフランスが心から助け合おうとする友情を示してくれたことにフランスは感謝すると述べた。
 
 

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