国防部（日本の防衛省に相当）が5日夜、中国解放軍の戦闘機8機を含む軍機計10機が同日、「台海中線」（台湾海峡中間線）の南の空域から台湾の南西の防空識別圏（ADIZ）に侵入したと発表。これら軍機のうち「運－8」対潜哨戒機は台湾の南東の空域まで回り込んだという。空軍は慣例に則って空中哨戒で対応、警告を発し、地対空ミサイルのレーダーシステムによる追跡・監視を行った。
国防部の発表によると、侵入した軍機は「運－8」対潜哨戒機1機、「空警－500」早期警戒管制機1機、「殲－16」戦闘機4機、「殲－10」戦闘機4機。軍部は飛行ルートについても発表。それによると、「運－8」対潜哨戒機は南西の防空識別圏に侵入後、バシー海峡に向けて飛行。さらに台湾の南東の空域まで回り込んで折り返した。その他9機は南西の空域を飛行。中国の軍機による台湾に対する威嚇行動は5日で3日連続となっている。