2025/06/05

Taiwan Today

外交

中共の軍機と空母が連日出没、陸委会は軍事的威嚇の放棄を要求

2021/04/09
中共が台湾周辺に軍機や空母を出没させる動きを続けているのに対し、大陸委員会の邱垂正報道官(写真)は8日、中共は台湾に対する軍事的な威嚇を放棄せよと呼び掛けた。(自由時報より)
中共は過去一週間、軍機を台湾の防空識別圏に侵入させる動きを繰り返したほか、さらには航空母艦の「遼寧」を台湾周辺の海域に出没させている。これに対し、中華民国(台湾)で対中国大陸業務を担う大陸委員会(陸委会)の邱垂正報道官は8日、中共が非平和的な方式で両岸間の問題に対処しようとする動きに断固として反対する立場を示した。
 
邱垂正報道官は、中共が台湾に対する武力行使を放棄せず、外部に向けた軍事力を積極的に拡大していることは台湾海峡と地域にとっての不安定要因であり、世界が懸念していると説明。その上で、「我が方は中共が非平和的な方式で両岸間の問題に対処することに断固として反対する。そして北京当局が軍事的な威嚇の手段、ならびに台湾に押し付けようとする政治的な枠組みを放棄し、意思疎通と対話を以って両岸の立場の違いに対処するよう呼びかける。我が方は、両岸間で今後起こりうる情勢の変化にこれからも注意を払っていく」と述べた。
 
邱報道官はまた、台湾海峡周辺における中共人民解放軍の動きについては国防部(日本の防衛省に相当)がしっかりと把握して適切に対応していると説明、両岸が平和で安定した関係にある現状を全力で維持すると共に自主防衛力を強化していくという政府の立場は変わっていないことを強調した。邱報道官はそして、台湾はそうした取り組みのほか、理念の近い国々とも連携して、国家としての主権と自由民主の価値を断固として守っていくと述べた。
 
 

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