2025/07/16

Taiwan Today

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台糖がホンジュラスの小規模農家のコーヒーを販売、利益還元で現地に3学校建てる

2021/07/01
台湾糖業と国際的なNPOのIMPCTが提携してホンジュラスに設立したセカンダリースクール「Las Delicias」(写真)が先ごろ開校。台湾糖業とIMPCTが同国に建てた2つ目の学校で、近々さらに1校が運営を始めることになっている。(経済部サイトより)
台湾糖業股份有限公司(以下、「台糖」)と国際的なNPO(非営利団体)のIMPCTが提携してホンジュラスに設立したセカンダリースクール「Las Delicias」が現地時間の6月25日(台湾時間26日零時)に正式に開校した。台糖によると、この学校は同社とIMPCTがホンジュラスに建てた2つ目の学校で、近々さらに1校が運営を始めることになっている。
 
IMPCTは台湾で創設された社会的企業。ホンジュラス産のコーヒーを販売し、収入の一部を貧困問題に悩むコミュニティでの幼児教育などの改善に役立てている。健康食品や化粧品の製造販売も手掛ける台糖は2017年より、ホンジュラスの小規模農家から合理的な価格でコーヒー豆を直接買い付けるようになった。中間マージンによってこれら農家の収入が圧縮されるのを防いだほか、IMPCTと提携してコーヒー豆の貿易で得られる収入の一部を直接産地に還元、現地での学校建設を助けることでホンジュラスの小規模農家と学校を実質的に支援している。このため台糖では、「台糖が取り扱うホンジュラスの高地で小規模農家が育てたコーヒーは理念とストーリーのあるコーヒーだ」と強調している。
 
台糖とIMPCTは公平なコーヒー貿易で現地での学校建設に協力、このほど開校した「Las Delicias」は地元コミュニティで最初のセカンダリースクールで、主に小学校を卒業してから大学に進学するまでの5年間の授業を行う。学校ではまた、「コミュニティにおける青年リーダー育成プログラム」を通じて、学生たちが地元コミュニティの様々な問題解決に取り組めるよう指導する。
 
台糖によれば、「Las Delicias」は同社とIMPCTがホンジュラスのへき地で立ち上げた2つ目の学校。最初の学校「Los Izotes」は2018年8月に開校。そして近々、3つ目の学校も運営を開始する。これらの学校ではそれぞれ20人から30人が学ぶことが出来る。学生は12歳から18歳までで、その一人ひとりが地元コミュニティを一新させる希望である。
 
台糖では、これほど思いやりの重なった商品を販売するのはこのコーヒーが初めてで、このコーヒーの全てがホンジュラスの高地でコーヒーを育てる小規模農家、ならびにへき地で暮らす学生一人ひとりの希望であり未来であると説明。コーヒーを通じてホンジュラスとの間に「橋」を架け、台湾人の善行と前向きな影響力をホンジュラスに届けたいと話している。
 
 

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