2025/06/24

Taiwan Today

外交

屏東県から日本へコロナ飛沫感染予防器具を寄贈

2021/08/04
屏東県から札幌市に寄贈された「Taiwan Box」を代表で受け取った同市の町田隆敏副市長(写真左)。町田副市長は、台湾に行かれるようになったら、屏東県の潘孟安県長に直接お礼を伝えたいと感謝しきりだった。(台北駐日経済文化代表処札幌分処提供、中央社)

台湾南部・屏東県は7月から、日本の地域医療を支えるスタッフの安全を守るための支援物資、エアロゾルボックス「Taiwan Box」を大阪市、神戸市、札幌市へ寄贈している。

屏東県は7月8日と同9日に、まず神戸市と大阪市の医療機関にそれぞれ200個ずつを寄贈した。さらに札幌市へも200個を寄贈、先ごろ現地に物資が到着し、同市の町田隆敏副市長が代表で受け取った。町田副市長は、「一日も早い新型コロナウイルスの感染収束を願っている。台湾への入国制限が解除されたら台湾を訪問し、屏東県の潘孟安県長に直接お礼を伝え、交流が深まるよう期待している」と述べた。

「新型コロナのパンデミックでさえ友情を遮ることはできない。知己は、助けが必要な時に、いつでもためらわずに救いの手を差し伸べる」と語る潘孟安県長によると、昨年、日本において新型コロナの感染が深刻化した時、屏東県が支援物資と「Taiwan Box」を募って、日本の地域医療を支える医療機関を支援した。

今年、中国大陸から禁輸を通告され、行き場を失った台湾産パイナップルの危機的状況を打開したのが、日本各地からの拡販運動だった。この中には、コンテナ単位での大口注文もあった。これは日本と台湾が互いに助け合う強い絆を持つことを示すものだ。一方で、屏東県が今回、地域の医療機関を支援するために、大阪市、神戸市、札幌市に「Taiwan Box」各200個を寄贈したのは、エアロゾルボックスで患者の頭部を覆い、検体採取や気管挿管の際に、飛沫の飛散を防ぎ、感染リスクを低減できるよう願ってのことだ。

屏東県は、「日本は新型コロナワクチン不足にあった台湾に救いの手を差し伸べ、3回に分けて337万回分のワクチンを提供した。これに対して、政府、企業、ネットユーザーからは様々な方法で感謝の声が寄せられた」と説明した。屏東県から日本へ寄贈された支援物資は、「患難見真情(まさかの時の友こそ真の友)」という真の友情を存分に表している。

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