2025/07/20

Taiwan Today

外交

チェコから台湾へ、モデルナ製ワクチン3万回分が到着

2021/08/30
チェコ共和国が台湾に供与するモデルナ製ワクチン3万回分が29日夜、台湾に到着した。チェコ政府は7月26日、台湾へワクチン3万回分を無償提供することを閣議決定していた。(外交部サイトより)
チェコ共和国が台湾に供与するモデルナ製ワクチン3万回分が29日夜、台湾に到着した。衛生福利部疾病管制署(=台湾CDC)の周志浩署長、外交部欧州司(日本の外務省欧州局に相当)の陳立国司長(=局長)、チェコ経済文化弁事処(台湾におけるチェコ大使館に相当)のDita Táborská代表代理(=大使代理)が桃園国際空港(台湾北部・桃園市)に駆け付け、この貴重なワクチンの到着を出迎えた。なお、中華民国(台湾)とチェコ共和国は、正式な外交関係を持たない。
 
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、世界は依然厳しい状況にあるが、台湾とチェコの関係はより強固なものとなっている。双方は昨年4月、感染症対策で協力することで一致し、共同声明を発表した。その後、感染症対策について経験交流を深めてきたほか、台湾の政府及び民間からチェコに対して、サージカルマスク、呼吸器、マスクの生産ライン一式などが無償で提供された。また、蔡英文総統の第1期政権で副総統を務めた陳建仁氏が、チェコに請われて感染症対策の顧問に就任している。チェコ上院は今年4月、台湾の公衆衛生・感染症対策での成功とその能力を高く評価した上で、WHO(世界保健機関)年次総会への台湾の参加を支持する決議を初めて可決。諸国が相次いで台湾へのワクチン供与を発表する中、チェコ政府も7月26日、台湾へワクチン3万回分を無償提供することを閣議決定していた。
 
外交部は29日に発表したニュースリリースの中で、「台湾のワクチン供給が滞っていたタイミングで、チェコ政府が支援の手を差し伸べてくれたことに、台湾の政府及び国民を代表して心より感謝する」と述べた。また、「台湾とチェコの両国は、これからも手を取り合って協力し、善良なパワーを拡散するためのサイクルを生み出していけると強く信じている。同時に、経済・貿易、科学技術、教育、文化など各領域の交流を深めることで、台湾とチェコの緊密な友好関係及びパートナーシップはよりレベルアップし、より裾野を広げることができるだろう」と述べている。
 

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