2025/06/20

Taiwan Today

外交

台湾視察団が中東欧訪問、経済貿易投資促進

2021/09/15
台湾と中東欧諸国は近年、関係深化が進み、各分野における交流や協力が緊密になっている。写真は、チェコのミロシュ・ビストルチル上院議長(左から2人目)が昨年8月末から9月に台湾を初訪問した時の一コマ。(中央社)

台湾の外交及び対外経済・貿易に関する戦略を見据え、国家発展委員会(日本の省レベル)の龔明鑫主任委員(大臣に相当)は、官僚や民間企業の代表65名からなる経済・貿易投資視察団を率いて、10月20日から30日までスロバキア、チェコ、リトアニアの中東欧3か国を訪問する。台湾と訪問国の二国間経済・貿易投資に関する協力を促進し、相互連携によるレジリエントな民主主義国によるグローバルサプライチェーンを構築する狙いだ。

台湾とスロバキア、チェコ、リトアニアは自由、民主主義、基本的人権などの価値観を共有している。台湾は近年、中東欧諸国との関係深化を継続的に進め、各分野における交流や協力が緊密になっている。チェコのミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)上院議長が2020年に訪問団を率いて台湾を訪れたことに続き、今年は、リトアニア、スロバキア、チェコ、ポーランドなどの中東欧諸国がそれぞれ台湾へ、新型コロナウイルスワクチンを供与したことは、国際社会における民主主義のパートナーとの団結力や深い友情を示すものだ。さらに、台湾とリトアニア政府は今年中に、相互で在外機関を設置するとの合意に至った。これで台湾が、中東欧及びバルト海沿岸において、新たな経済・貿易に関する機会を創出できるよう期待が持たれる。

世界で猛威を振るう新型コロナは、各国の経済や市民の生活に深刻な影響を及ぼしている。同時に主要産業の安定したサプライチェーンが、民主国家の経済回復や安全に不可欠だということが浮き彫りにされた。台湾における経済振興の柱として掲げる「6大核心戦略産業」の発展、並びに台湾と中・東欧諸国の経済・貿易投資の連結性強化のために、今回の視察団は台湾の関連産業、公的機関、民間組織の代表を招いて結成された。台湾の産業が、中東欧における市場の拡大・競争力強化し、民主主義諸国とのサプライチェーン再編に関する協力を促進、双方の市民の平和、安定、発展を保護できるよう期待される。台湾は多くの優れた産業や人材を擁し、それらのグローバル化を支援することは、常に外交部(日本の外務省に相当)にとっての重要な目標となっている。台湾は、勇敢な起業家精神と革新的な創造力によって、より多くの提携・ビジネスチャンスを創出できるという信念を持ち、中東欧の民主主義のパートナーと連携しながら、共同で強靭性のある安全なサプライチェーン構築を目指す。台湾の視察団訪問の行程は、中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)による感染症防止規則に従って定められ、新型コロナ防止の安全性を確保して有意義な訪問となるよう望まれる。

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