台湾とカナダのバイリンガル教育分野での交流と協力を強化するため、中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)とカナダ駐台北貿易弁事処(CTOT、台湾におけるカナダ大使館に相当)は6日、「台湾とカナダの高校共同学位制度オンライン説明会」を開催した。その後、外交部、教育部(日本の文科省に類似)、CTOTの三者は「バイリンガル教育協力共同声明」を発表し、台湾とカナダがバイリンガル教育におけるパートナーシップを強化し、関連領域での協力を深める決意を示した。
外交部北美司(=北米局)の徐佑典司長(=局長)はオンライン説明会の冒頭であいさつを述べ、台湾とカナダの政府関係者が数多く参加していることは、双方がバイリンガル教育での協力に高い関心を寄せていることを示しているとして歓迎した。徐司長はまた、「台湾とカナダは民主主義、自由、人権、法の支配などの基本的価値を共有するパートナーだ」と指摘した上で、自身もバイリンガル国家であるカナダは、台湾の「2030バイリンガル国家政策」の推進における最良のパートナーの一つだと述べた。そして、「今回台湾とカナダが発表した共同声明は、バイリンガル教育分野において台湾とカナダが協力を深めるための最初の安定した第一歩となる」と強調した。
この説明会には、CTOTのJordan Reeves代表(カナダの駐台代表)及び教育部国際及両岸教育司(=国際及び両岸教育局)の李彦儀司長も参加した。カナダからはオンタリオ、サスカチュワン、ブリティッシュコロンビアの3つの州の教育機関の代表が共同学位制度の内容について説明した。台湾からは台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市、基隆市、新竹市、新竹県、苗栗県、彰化県、屏東市の12の県・市や、台湾の10か所の高校の関係者などが参加し、良好な反応が得られた。