外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(大臣)が訪欧の機会を利用して欧州議会ならびにベルギー連邦議会における親台湾派議員と対面し、両議会が記録的な形(圧倒的多数)で台湾への強い支持を示したことに直接感謝した。欧州議会は今年10月20日、「欧州連合(EU)と台湾の政治関係と協力」と題したレポートを賛成580、反対26、棄権66の圧倒的多数で可決し、双方の政治関係と様々な協力の全面的な強化をを呼びかけた。
呉外交部長は、欧州議会は昨年の7月以降、「EU貿易政策レビュー」、「共通外交・安全保障政策」、「連結性と欧州・アジア関係」など、台湾に友好的な条文を含む12の重要な文書を可決し、台湾海峡の安全保障に対する欧州議会の懸念、及び台湾の国際社会参与、EUと台湾との二者間投資協定(BIA)、そして双方の関係強化への支持を明確に示したと指摘。また、ベルギー連邦議会の元老院(上院)も今年3月、「国際社会における台湾の地位向上」決議案を可決、圧倒的多数で台湾に友好的な決議を採択して台湾の国際社会参与、ならびに外交的手段によるアジア太平洋地域の緊張緩和を支持した。ベルギー連邦議会代議院(下院)も昨年、台湾の国際的な地位に関する決議を行った。これらはいずれも台欧関係にとって重要なマイルストーンとなっている。
呉外交部長は合わせて行われた食事会の席上、出席した議員たちと盛んに交流し、中国による複合的な脅迫、台湾海峡における安全保障の現状、台湾の国連参与、香港情勢、台湾と欧州との青年交流、EUに対する台湾とのBIA締結交渉早期開始の呼びかけなどについて幅広い意見交換を行った。
食事会には、「EUと台湾の政治関係と協力」レポートの報告者、スウェーデン籍のCharlie WEIMERS氏ら9カ国の欧州議会議員、そしてベルギー連邦議会の親台湾派グループの共同主席2名が出席した。