南アフリカ共和国のフレデリック・ウィレム・デクラーク元大統領が現地時間の11日に死去した。中華民国(台湾)の賀忠義駐南アフリカ代表は知らせを受けるとただちに中華民国政府と国民を代表してデクラーク元大統領の遺族と南アフリカ政府に対して心からの哀悼の意を伝えた。外交部(日本の外務省に相当)は11日にプレスリリースを発表してデクラーク元大統領への深い哀悼の意を表した。内容は以下のとおり。
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デクラーク元大統領は広く尊敬を集める南アフリカの政治家で、任期内には白人と黒人との融和ならびに政治交渉を積極的に推進、その努力と堅持によって南アフリカは1994年、ついにアパルトヘイト政策の全廃を実現した。
デクラーク元大統領は我が国に対して長期にわたって友好的で、前後合わせて台湾を9度訪問、直近では2018年の双十国慶節(10月建国記念日に相当)祝賀大会に出席、蔡英文総統と会談して南アフリカで民主化と「移行期の正義」を推進した経験を共有した。デクラーク元大統領が民主と人権の価値を守るために果たした貢献は世界の尊敬を集めている。中華民国政府はデクラーク元大統領の遺族、そして南アフリカの政府と国民に対して心からの追悼とお見舞いの意を表する。