ドイツの社会民主党(SPD)と緑の党、自由民主党(FDP)の3党が7日に連立協定に署名し、ドイツ連邦議会は8日、社会民主党の候補者、オラフ・シュルツ(Olaf Scholz)氏を新首相に選出した。3党による連立政権は各党のシンボルカラー(SPD=赤、緑の党=緑、FDP=黄)にちなみ、「信号連立」と呼ばれている。3党による連立政権はドイツでは初めて。中華民国外交部(日本の外務省に相当)は8日、プレスリリースを発表してシュルツ新首相とドイツの新政権に対する祝意を表明した。以下、プレスリリースの内容。
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ドイツでは今年9月26日に連邦議会の総選挙を実施。我が国の駐ドイツ台北代表処は選挙が終わるとただちに当選者らに祝意を伝えた。そしてこのほどシュルツ氏が新首相に選ばれ、新政権が発足。外交部は駐ドイツ台北代表処に対し、ただちに蔡英文総統による祝賀の書簡をシュルツ新首相に届けるよう命じた。外交部は、台湾とドイツがより友好的かつ密接な関係を築けるよう期待する。
台湾とドイツは自由、民主、人権、法治などの核心的な価値を共有しており、近年二国間の実質的な関係は安定して発展している。過去5年間に締結した協力覚書は12件に達し、その範囲も科学技術協力、エネルギー変革、自動車運転免許相互承認、金融監督、航空サービスなどと幅広い。
ドイツの新政権はその連立協定の中で、民主的な台湾が国際組織に実質的な参加を果たすこと、ならびに台湾海峡の現状変更は平和的手段と海峡両岸の合意の下でのみ行われるべきであることを支持するとしている。ドイツの新政権は台湾に対する友好的な立場を十分に示している。我が国は既存の安定的かつ良好な関係を基礎に、双方の各分野における交流と協力をさらに広げ、互助互恵の平和と安定、ならびに持続可能な発展を共に促進していけるよう心から望む。