外交部(日本の外務省に相当)が22日、プレスリリースを発表して2021年の外交成果を総括した。プレスリリースの内容は以下のとおり。
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2021年を振り返ると、ニカラグア政府が一方的に我が国との外交関係停止を宣言する衝撃はあったものの、外交部は一貫した熱意と誠意を以て国家主権と尊厳を固く守り、人々にとって最大の権益を獲得してきた。我が国は自由民主の共通の価値を守り、国際間で安定的に「踏実外交」(=堅実外交)を推し進めてきたことで数多くの重要な外交成果を挙げた。例えば我が国と米国、日本、欧州連合(EU)、欧州諸国など理念の近いパートナー及び友好国との協力関係は相次いで目覚ましい進展を見せた。また世界の全体的な対台湾友好ムードの中、国際社会が民主的な台湾を支持する力は空前の強さとなり、世界での台湾のイメージと可視性はいずれも高く評価されることとなった。
まもなく到来する2022年を展望すれば、世界の情勢変化が引き続き厳しい課題となることが予想される。全世界ならびに地域の安全保障は大いに脅威にさらされるだろう。とりわけ中国政府は「権威主義の輸出」を続け、「戦狼外交」(攻撃的な発言を中心とした強硬な外交)と侵略的な拡張を推進するだろう。中国側が台湾の国際社会における活動空間を圧迫する動きはいっそう顕著になり、手段はさらに悪辣なものとなろう。このため国交樹立国との関係強化、非国交樹立国との協力関係深化、国際機関参加に向けた取り組み、そして民間の活動など、いずれの面においても我が国の外交はより大きな挑戦に直面することになる。
世界に向かう道にはトゲが満ちている。しかし国際社会の力強い支持の下で台湾は決して孤独ではない。国民が支持し、共に努力する中、外交部のスタッフ一同これからも不撓不屈の精神を堅持し、台湾の粘り強さ、専門能力、活力を十分に発揮させていく。そして全力で外交に取り組み、国家の尊厳を防衛し、民主の価値を守り、国際社会への参与を広げることで、これからも台湾を世界という舞台で輝かせ続けるのである。