日本の第76代、第77代内閣総理大臣、海部俊樹氏が9日に91歳で死去したことに対し、中華民国外交部(日本の外務省に相当)が深い哀悼の意を表明した。外交部は台北駐日経済文化代表処に対し、海部元首相の遺族に中華民国政府と人民の心からのお悔やみを伝えるよう指示した。
外交部は14日に発表したプレスリリースの中で、海部元首相は在任中、自衛隊をペルシャ湾に派遣して平和のための任務を執行させており、国際社会の秩序の維持と確立に重要な貢献を果たしたと指摘。また、台湾に対する立場も友好的で、代表団を率いて台湾を訪問したことがあるほか、2019年5月には日本を訪問した頼清徳副総統(当時は前行政院長。行政院長は首相に相当)と対面し、台日関係強化の取り組みに大いに期待を寄せたと紹介した。
そして外交部はこのプレスリリースを、「海部俊樹元首相の死去を深く惜しむと共に哀悼し、海部氏が生涯を通じて自由民主と世界平和を促進した功績に崇高な敬意と謝意を表する」と結んだ。