中華民国政府が、24日に行われたフランスの大統領選挙決選投票で現職のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏が勝ち、再選を果たしたことを祝福した。以下、中華民国外交部(日本の外務省に相当)が25日に発表したプレスリリースの内容要約。
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中華民国政府はフランスのマクロン氏が24日に行われた同国大統領選挙の決選投票で勝利し、大統領再選を果たしたことを祝福する。
フランス内務省が発表した開票結果によると、共和国前進(LRM)のマクロン候補が勝利して大統領再選を果たした。フランス人民が民主的な選挙プロセスを通じて民意を示し、無事国家指導者を選び出したことを受け、外交部は結果判明後ただちに駐フランス台北代表処に対し、マクロン氏本人を含むフランス政府及び国民に我が国政府の心からの祝賀の意を伝えるよう命じた。
台湾とフランスは自由、民主、人権などの普遍的な価値を共有しており、双方の関係は近年マクロン大統領指導の下で継続的に深化、各分野での交流も絶えずレベルアップしている。そこには重要でキー的な議題について台湾とフランスが対話を行っていること、フランス南部におけるテクノロジーと文化の要衝に駐プロヴァンス台北弁事処(在外公館に相当)を設置したこと、2022年にフランスが発表した新たなインド太平洋戦略に台湾が初めて加えられたことなどが含まれる。
このほか、フランス政府はG7(主要7カ国)やフランスとオーストラリア、ならびにフランスと日本との2プラス2(外務防衛閣僚会合)などの場で、一貫して台湾海峡の平和と安定を重視する立場を明確に表明している。またフランス元老院(以下、「上院」)と国民議会(以下、「下院」)は昨年、初めてそれぞれが台湾に友好的な決議を可決して台湾の国際組織参与を支持した。さらに両院はそれぞれ重要な代表団を組織、これら代表団は前後して台湾を訪問し、台湾への力強い支持をアピールした。我が国の呉志中駐フランス代表は何度も両院の公聴会に招かれている。これらはみな台湾とフランスとの二者関係が日増しに密接かつ友好的になっている証しである。
台湾とフランスは理念の近い民主パートナーである。外交部は、台湾とフランスとの関係がマクロン大統領のリードの下、引き続き強化されることに期待する。我が国は互恵の精神を堅持し、共同で二者関係の繁栄と発展に努め、台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定を守り、同時にルールに基づいた世界の民主的な秩序のために力を合わせられるよう期待している。