日本の岸田文雄首相、シャルル・ミシェル欧州理事会議長（=EU大統領）、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は今月12日、東京で第28回日EU定期首脳協議に臨んだ。その後発表した共同文書で、台湾海峡の平和と安定の重要性と、台湾海峡問題の平和的解決を促していくことが強調された。
中華民国（台湾）外交部（日本の外務省に相当）は、日本とEUの共同文書において台湾海峡の安全を重視する立場が盛り込まれたことを歓迎するとともに、台湾海峡の平和と安定の維持が世界の民主国家にとって高いコンセンサスとなっていることを改めて示すものであるとして、ニュースリリースを通して「心より感謝する」と伝えた。
外交部はまた、このニュースリリースの中で、「権威主義体制の対外的な侵略・拡張は、ルールに基づく国際秩序を揺さぶるものだ。こうした動きが国際社会に不安をもたらす中、台湾はこれからも日本やEU諸国など近い理念を持つパートナーとの協力を深め、国際正義、自由、民主主義などの基本的価値を守っていきたい」とする姿勢を示している。