1989年6月4日に中国で発生した、民主化を求める学生や市民に対する武力弾圧事件「天安門事件」から33年が経過した。外交部(日本の外務省に相当)は4日、フェイスブックの外交部公式ページに、中国の人々に宛てた「手紙」を掲載した。「手紙」は、中国で使用されている簡体字中国語と英語の二か国語表記となっている。内容は以下のとおり。
★★★★★
中国の皆さんへ
33年前のきょう、自由と民主主義を求める声が北京の天安門広場に集まりました。しかしそれは、一夜にして突然静まり、世代の記憶がここで途切れました。
あなた方は、毎年この日になると、誰にも言えない、話せない、書けない、調べることもできない何か多くのことがあるということを薄々感じていると思います。
VPN接続によって、いま私たちのフェイスブックのこの文字を見ているのなら、ぜひ「六四天安門」という言葉を検索してみてください。そして、自分たちの国がどんな情報を隠そうとしているのか、誰がこれを故意に隠そうとしているのか調べてみてください。
私たちはいつの日か、あなた方が二度と党のために個人を犠牲にすることがなく、自由、民主主義、人権が私たちとあなたたちの共通言語となる日が来ることを願っています。