2025/07/08

Taiwan Today

外交

文化部の李永得部長、台北駐チェコ代表処に文化組設置を発表

2022/06/17
文化部の李永得部長(右)はチェコを訪問した際、2023年1月より台北駐チェコ経済文化代表処(=チェコにおける中華民国大使館に相当)に文化組を増設して職員を駐在させることを発表した。写真は14日夜に会見したチェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長(左)、Jan Grulich上院議員(左から2人目)、Jiří Růžička首席副議長(右から2人目)。(文化部)
チェコを訪問中の文化部の李永得部長(=文化相)は15日、チェコ下院のMarkéta Pekarová Adamová議長と会見した際、2023年1月より台北駐チェコ経済文化代表処(=チェコにおける中華民国大使館に相当)に文化組を増設して職員を駐在させることを発表した。チェコのみならず、近隣の中東欧諸国との文化交流を、よりダイレクトに、そして緊密且つタイムリーに促進するのが狙い。Adamová議長は、台湾とチェコの文化交流を発展させるため全力で支持することを約束した。
 
14日夜、ドイツからチェコへ移動した李永得部長は、チェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長、Jiří Růžička首席副議長とテーブルを囲んで食事をしながら文化交流に関して意見交換を行った。その後、ビストルチル議長の誘いを受け、李永得部長及び訪問団のメンバーは地元のビアホールへ移動し、本場のビール文化を体験した。初めてチェコを訪問した李永得部長は、「チェコと台湾は似たような文化背景を持ち、自由、民主主義という価値を共有している。だから初めてのような気がまるでしない」とした上で、「チェコのことが大好きになった。私もチェコ人だ」と述べた。これは、ビストルチル議長が2020年に台湾で講演を行った際に述べた「私は台湾人だ」のセリフに呼応したもの。
 
15日にチェコ下院のAdamová議長と会談した際は、卓上に中華民国(台湾)とチェコの国旗が並び、台北駐チェコ経済文化代表処に文化組を設置しようとする台湾を全力で支持する姿勢が見られた。Adamová議長はこの会談で、台湾を取り巻く国際情勢に特に関心を寄せ、チェコ下院でこのほどWHO(世界保健機関)などの国際組織に台湾が参加することを支持する決議が可決されたばかりであることに触れ、チェコは将来、台湾とさらに全面的な交流を進めていきたいと意気込みを見せた。これに対して李永得部長は、ロシアによるウクライナ侵攻後、世界各国が台湾を取り巻く国際情勢に高い関心を示しているが、台湾の人々は自由と民主主義を守るという強い決意を持っており、世界のあらゆる民主主義国家と共に立ち、国の主権と自由、民主主義の価値を守り抜く考えだと語った。
 
李永得部長はチェコ滞在中、チェコ上院科学教育文化委員会のJiří Drahoš委員長や国立博物館のMichal Lukeš館長とも会見し、台湾とチェコの博物館の収蔵品に関する協力・交流について話し合った。Drahoš委員長からは、2024年はチェコの作曲家ベドルジハ・スメタナの生誕200周年の節目の年であり、それに合わせてスメタナ音楽祭「Smetanova Litomyšl」を開催するので、台湾からも参加者を派遣して欲しいと要請があった。李永得部長はこれを快諾し、「これが台北駐チェコ経済文化代表処文化組にとって最初の重要な任務となるだろう」と伝えた。
 

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