2025/06/08

Taiwan Today

外交

李文化部長が仏上院を訪問、親台湾派グループの代表と台湾について語り合う

2022/06/21
李永得文化部長が20日、代表団を率いてフランスの元老院(上院)を訪問。元老院の親台湾派グループで代表を務めるアラン・リシャール議員と台湾に関する議題について語り合った。写真は元老院での様子。左から呉志中駐フランス代表、リシャール議員、李文化部長、邱議瑩立法委員(文化部サイトより)
文化部(日本の省レベル)の李永得部長(大臣)が20日、呉志中駐フランス代表の手配により、代表団を率いてフランスの元老院(上院)を訪問した。元老院の親台湾派グループで代表を務めるアラン・リシャール(Alain Richard)議員が自ら元老院内を案内すると共に台湾に関する議題について一行と大いに語り合った。
 
李文化部長とリシャール議員は台湾とフランスの文化交流、高等教育、学術研究、新型コロナウイルスの感染状況、国際情勢などについて充実した議論と意見交換を行った。リシャール議員は、元老院における親台湾派グループの一員として必ず台湾の心の声に耳を傾けると共に出来る限りの協力をすると述べた。
 
李文化部長は、フランスはその自由を尊ぶ民族性で世界に知られているのに対し、台湾は華人社会において学術と創作が最も自由な国家だと指摘、両国共に極めて自由な思想と環境を有しているため、「台湾とフランスは必ず100%の相互信頼関係を築くことが出来る」とし、教育や文化などでの連携を広げ、互いの価値を共有出来ることに期待を示した。李文化部長はまた、2024年のパリオリンピックでは台湾のアート作品をフランスに持ち込みたいと述べ、フランスと合作する可能性を探る考えも示した。
 
一方、リシャール議員は国際社会における台湾の情勢にも関心を寄せた。リシャール議員は、グローバリゼーションが変革に向き合う今、各国は安全性と安定度の面で信頼出来ない国に経済的に過度に依存することには極めて高いリスクが潜んでいることを意識し始めたと指摘、「台湾は全体としての強みで世界への影響力を広げ、全世界の経済成長をけん引するだろう」と期待した。
 
これに対して李文化部長は、コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻によって起きた国際政治の駆動力の変化に言及、各国が「社会的価値」を優先的に考慮する動きが相次いでおり、そのため台湾の境遇も特別に関心を集めることになったと分析した。李文化部長は、中国という覇権の脅威に向き合い、台湾は警戒と準備を高めているほか、中国の仕掛ける情報戦に対する防御メカニズムもすでに整えているとし、世界の自由民主主義国全てが団結して台湾を支持することに期待した。李文化部長は、「台湾はそれによって、自由民主の陣営をより毅然と守っていくことになる」と述べた。
 
 

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