2025/05/21

Taiwan Today

外交

台南市、安倍元首相の地元・山口県との友好協定締結目指す

2022/07/14
台南市の黄偉哲市長(中央)は13日、銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の地元・山口県の村岡嗣政県知事とオンライン会談を行った。黄市長と村岡知事は、今秋をめどに友好協定を締結し、安倍元首相の遺志を継いで台湾と日本の友好関係を深めることで一致した。(台南市)
台南市の黄偉哲市長は13日、銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相の地元・山口県の村岡嗣政県知事とオンライン会談を行った。オンライン会談の冒頭では、参加者全員が起立して、亡くなった安倍元首相のために黙とうを捧げた。黄市長は、今秋をめどに山口県と友好協定を締結し、安倍元首相の遺志を継いで台湾と日本の友好関係を深めて行きたいと意気込みを見せた。
 
このオンライン会談には、台南市から黄市長のほか、台南市議会の郭信良議長、新聞暨国際関係処の蘇恩恩処長が出席。山口県側は村岡知事のほか、日台友好促進山口県議会議員連盟の島田教明会長と、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長が出席した。
 
黄市長は冒頭の挨拶で、「安倍元首相の逝去は全世界に大きなショックを与えた。台南市を代表して哀悼の意を表する。安倍元首相は日本の人々から尊敬を集めていただけでなく、台湾の人々からも深く愛されていた。長年台湾を強く支持し、2016年に台南市(台湾南部)で地震が発生した際には、いち早く専門家を派遣して行方不明者の捜索・救助に当たり、物資の支援を行ってくれた。昨年は安倍元首相の支援の下、日本政府から台湾へ新型コロナウイルスワクチン計420万回分が無償供与された。このように重要な日本の友人を失ったことは、台湾及び台南にとって大きな損失であり、ショックを受けている。我々は安倍元首相が残した台日友好の信念を継承し、これからも台日交流を深化させていきたい」と述べた。また、村岡知事に台南訪問を要請し、台南市との友好協定の締結を呼びかけた。
 
台南市議会は昨年5月、オンラインで山口県議会と友好協定を締結したばかり。台南市議会の郭信良議長は、これがきっかけとなって山口県と台南市の友好協定締結につながることに期待を寄せた。
 
これに対して山口県の村岡知事は、「安倍元首相が銃撃を受けて亡くなったことは、いまだに信じられず、非常に残念だ。安倍元首相は生前、山口県と台湾の交流に力を入れていた。今後山口県はその遺志を継ぎ、台湾との関係を深化させていきたい」と述べた。また、黄市長が時間を割いてオンライン会談の場を設けてくれたことや、参加者が台日交流を支持してくれていることに感謝し、山口県は現在、観光客の誘致や県産品の海外マーケティングなどで、台湾とさらに踏み込んだ交流を行いたいと願っており、昨年の議会同士の友好協定に続き、今年は山口県と台南市が友好協定を結ぶことで、より積極的に交流を深めて行きたいと述べた。
 
 

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