2025/07/04

Taiwan Today

外交

台湾の中米統合銀行加入30周年と同銀行台湾事務所開設1周年を祝賀、関係が新段階に

2022/08/04
中米経済統合銀行(CABEI)の台湾事務所が3日、中華民国(台湾)の加入30周年と同事務所開設1周年の祝賀活動を行った。双方の関係が新たな段階に入ったことに。左から外交部の徐儷文主任秘書、財政部の蘇建栄部長、CABEIのダンテ・モッシ総裁、中央銀行の楊金龍総裁、台湾の駐CABEI理事の陳長庚氏。(外交部)
中米経済統合銀行(CABEI)の台湾事務所が3日、中華民国(台湾)の加入30周年と同事務所開設1周年の祝賀活動を行った。外交部(日本の外務省に相当)の徐儷文主任秘書(部長=大臣、政務次長=副大臣/常務次長=事務次官に次ぐナンバースリー)が招きに応じて出席し、財政部(日本の財務省に相当)の蘇建栄部長、中央銀行の楊金龍総裁、台湾の駐CABEI理事の陳長庚氏、代表団を率いて訪台中のCABEIのダンテ・モッシ(Dante Mossi)総裁と共にテープカットを行った。会場では中米に位置する国交樹立国(中華民国と正式な外交関係を持つ国)のベリーズ、グアテマラ、ホンジュラスの留学生が伝統的な踊りと歌を披露するなど、にぎやかなイベントとなった。
 
会場では台湾が1992年にCABEI初の域外会員国となってからCABEIの業務に参与して来た実績を振り返る映像が放映され、台湾が様々なプロジェクトを通して中米での農業、食料安全保障、教育及び中小企業などの発展をサポートし、国交樹立国の貧困問題の解消に協力して来たことが紹介された。2020年に全世界が新型コロナウイルスの感染拡大に直面するようになると、台湾はCABEIの立ち上げた「新型コロナ及び経済立て直しの緊急支援及び準備計画」にただちに応じ、国交樹立国の防疫能力強化と、コロナ禍が経済に与える影響の軽減に協力した。2021年、CABEIは台湾に初の域外事務所を設置して台湾との関係をいっそう強化、双方は今後もより多くの協力機会を探り、中米の社会・経済・環境の発展を共同で促進していくことを約束した。
 
外交部の徐主任秘書はあいさつの中で、CABEIが中米地域における経済と社会のバランスの取れた発展を促し、同地域の人々の福祉を向上することを使命としていることに基づき、台湾は1992年にCABEIメンバーとなり、共同で中米の発展を推進してきたと説明、CABEIが2020年に8度目の増資を行ったことで台湾は最大株主になっており、今後も双方の堅実なパートナーシップを通じて助け合い、同地域に重要な貢献をしていきたいと希望した。CABEIのモッシ総裁はこれに対し、「中華民国の中米に対する友情と約束を深く感じている。中米の経済と社会の発展に対する台湾の献身と支持に心から感謝する」と述べた。
 
双方の交流拡大のため、CABEIの台湾事務所は同日午後、「科学技術の変革、イノベーション、デジタル化の展望による中米統合機構(SICA)中米地区会員の連携強化」、「金融と技術協力による気候変動、ジェンダー平等、地方の持続可能な発展への対応」、「投資機会、ならびに革新と持続可能なインフラでの協力」をテーマにしたシンポジウムを開き、関連の専門家を招いて将来の協力の方向について踏み込んだ議論を行った。議題は豊富かつ多元的で、充実した話し合いが行われたということ。
 
 

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