2025/04/28

Taiwan Today

外交

呉外交部長が英BBCの取材に対し、ペロシ米下院議長訪台の意義を説明

2022/08/08
呉釗燮外交部長(右)が5日、英BBCの東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ氏(左)によるインタビューに応じ、「中国の野心は台湾にとどまらない」と述べて国際社会が中国の狙いに細かく注意を払うよう求めた。(外交部)
呉釗燮外交部長(外務大臣)が5日午前、BBC(英国放送協会)の東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ(Rupert Wingfiled-Hayes)氏によるインタビューに応じた。BBCは同日夜に、「China behaviour is highly provocative - Taiwan minister」(中国の行動は高度に挑発的である-台湾の大臣)のタイトルで映像を放送、さらに6日には「China-Taiwan: Joseph Wu defends US Speaker Pelosi's visit」(中国と台湾:ジョセフ・ウーが米国のペロシ議長の訪台を擁護)と題した記事で報道した。ジョセフ・ウーは呉外交部長の英語名。
 
呉外交部長は、米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長がこのほど台湾を訪問したことは極めて重要だとし、今後中国が強く反発しても民主主義国のリーダーによる訪台を阻むことは出来ないとの見方を示した。呉外交部長はまた、中国が台湾の周辺海域で行っている軍事演習を厳しく非難、高度な危険性を伴い、強く挑発する行動であり、地域の平和と安定を深刻に脅かし、さらには国際貿易と交通に影響をもたらすものだと批判した。
 
中国がペロシ議長及びその家族に対する制裁を発表したことに対し、呉外交部長は、中国が長年国際社会における台湾の孤立化に力を注いで来た中で、ペロシ議長のような重要人物が台湾を訪問出来たことは国際社会に台湾が民主主義国であること、ならびに台湾の信念を深く理解させることになり、台湾の国際イメージの向上にプラスで非常に有意義だったと評価した。
 
呉外交部長は同時に、「中国の野心は台湾にとどまらない」と国際社会に向けて警告、香港における中国の問題処理の方式や東シナ海ならびに南シナ海における主権の主張はいずれも典型的な権威主義国家の拡張だと指摘した。呉外交部長は、このため国際社会、とりわけアジア太平洋地域の国々は中国の狙いに細かく注意を払わなければならないと主張、「なぜなら台湾は中国の拡張主義の野心にとって、絶対に最後のワンピースではない(中国は台湾のみならず、その他の国々も支配しようとする)からだ」と述べた。
 
また呉外交部長は、「中国の脅威に直面する今、台湾の防衛は我々自身の責任だ」とした上で、「台湾の若い世代には彼らの親の世代より、いっそう揺るぎなく国を守ろうというファイティングスピリットがあるようだ」と述べた。そして、台湾は国を守る意志を備え、自己防衛力も積極的に強化しており、台湾防衛の戦いに他国の参加を求めることは無いとする一方、関係国が台湾に防衛装備を供与し、台湾への揺るぎない支持を示すことを希望した。呉外交部長は、それによって中国の誤った情勢判断と挑発行動の拡大を回避するとと説明した。
 
 

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