外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(外相)は19日、中華民国(台湾)政府を代表して、在中華民国パラオ共和国大使館のディルメイ・オルケリール大使に対し、「大綬景星勲章(Order of Brilliant Star with Grand Cordon)」を授与した。台湾とパラオの二国間関係促進に対するオルケリール大使の努力と成果を表彰するもの。
パラオ共和国は、1999年に中華民国と正式な外交関係を樹立し、太平洋地域における友好国として、気候変動から観光、教育文化等までさまざまな分野で互いに協力し、政府高官が往来する関係にある。オルケリール大使は2014年に大使として着任、8年間の任務を終えまもなく帰国する。
呉部長は、オルケリール大使について、任期において台湾とパラオの関係促進に尽力し、農業、教育、文化、医療、観光までさまざまな交流と協力を積極的に促し、新型コロナウイルス感染症が流行する中でも安全な観光を目指した「トラベルバブル」を共同で実現させ、両国の政府高官や要人の相互訪問を促進するなど、両国の友好に貢献してきたと称賛した。また、帰国後も両国の交流や友好促進への助力を期待すると述べた。呉部長はさらに、今年4月にパラオが開催国として開かれた「第7回アワオーシャン会議」の成功を祝うとともに、同国が台湾の国際組織への参与を強く支持していることについて謝意を示した。
オルケリール大使は、まもなく離任するのは名残惜しいが、台湾の各界からの温かい協力と友情に感謝すると述べた。また、台湾が民主、自由、人権の価値を共有する国として、パラオに対して民生や防疫、観光などさまざまな協力を提供してくれたことに心から感謝すると表明した。