中華民国外交部（日本の外務省に相当）の呉釗燮部長（外相）は30日、台湾を訪問中のグアテマラのマリオ・ブカロ（Mario Búcaro）外相と「中華民国（台湾）外交部とグアテマラ外務省による外交人材の訓練・交流協力協定」を締結した。呉部長はさらに、中華民国政府を代表して、ブカロ外相に対して「大綬景星勲章」を授与した。一方、ブカロ外相は、グアテマラ政府を代表して、呉部長に対して「アントニオ・ホセ・デ・イリサリ勲章（Orden Antonio José de Irisarri en el Grado de Gran Collar）」を授与した。アントニオ・ホセ・デ・イリサリ勲章は、国際関係で際立った功績を残した国内外の個人・団体に授与される。呉部長に授与された勲章は5等級の最高級にあたるGran Collar。
呉部長によると、同協定の締結は、両外務省間の協力における新たな章の始まりとなる。今後、外交人材の育成と交流において、提携の基礎を築き、相互理解と友好的な協力関係を推進するよう期待が持たれる。
呉部長はまた、「2月の外相就任以来、ブカロ氏が台湾に対する確固たる支持を表明し、台湾とグアテマラの友好関係深化のために多大な貢献をもたらしたことに感謝している。アントニオ・ホセ・デ・イリサリ勲章の授与は、個人だけでなく、外交部全体の榮譽で、両国の友好関係の象徴でもある。中国大陸の台湾に対する絶え間ない軍事的脅威の増大に直面し、グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ大統領と外務省が、直ちに台湾への支持を表明した。中華民国政府と市民を代表して、心からの謝意を表する」と述べた。
ブカロ外相は、台湾訪問中の温かい歓迎に謝意を表し、「正しいことを行い、主権を擁護し、人類に貢献すること」がアントニオ・ホセ・デ・イリサリ勲章の精神だと強調した。これは、蔡英文総統と呉部長から次世代へ受け継がれる模範でもある。台湾とグアテマラの外交人材に関する協力協定の締結によって、双方の人材の理解や協力を深める狙いだ。ブカロ外相はさらに、今回の台湾訪問が両国の固い友好関係を伝えるだけでなく、台湾がグアテマラに長年にわたって様々な支援と協力を提供したことに対する感謝を示すものだと指摘した。より良い未来を作るために、両国が引き続き協力していくことが望まれる。