英バッキンガム宮殿は今月8日、エリザベス女王が崩御したことを明らかにした。この一報を受け、蔡英文総統と外交部の呉釗燮部長(=外相)は外交ルートを通して、英国側に台湾の政府及び住民を代表して哀悼の意を伝えた。これに対して英国側からも謝意が示された。
英国政府はその後、今月19日に国葬を行うことを発表。外交部はこれを受けて、台北駐英代表処(=イギリスにおける中華民国大使館に相当)を通して、台湾の政府及び住民の弔意を最も適切な方法で伝えたいとする意向を英国側に示した。台湾と英国の関係や、双方の国民の尊い友情などを重く見た英国は、台北駐英代表処の謝武樵代表(=駐英大使に相当)が、弔問に訪れる他国の元首や代表、王室関係者らと同等の待遇を得られるよう手配し、英外務省公館「ランカスターハウス」へ特別に招待した。招待を受けた謝武樵代表は「ランカスターハウス」を訪れ、台湾の政府及び住民を代表して弔問の記帳を行った。
外交部は18日に発表したニュースリリースで、「英国政府及び王室が喪に服し、全国民が悲しみに暮れる中、謝代表がわが国を代表して弔意を伝えることができるよう手配してくれた英国に感謝する」と伝えた。また、台湾と英国の強い友好関係が、新国王チャールズ3世の指導の下、さらに強化されるよう願うと期待を寄せた。