2025/04/27

Taiwan Today

外交

スウェーデン新首相が所信表明で中国による台湾への軍事的恫喝を懸念、外交部が感謝

2022/10/20
スウェーデンのウルフ・クリステション新首相(写真)が初の所信表明演説の中で、中国の台湾に対する武力を用いた恫喝を強く懸念する立場を示したことに対し、外交部が歓迎と感謝の意を表明した。(外交部)
スウェーデンの新たな首相が所信表明の中で、中国の台湾に対する武力を用いた恫喝を強く懸念する立場を示したことに対し、外交部(日本の外務省に相当)が18日、プレスリリースを発表して謝意を表した。以下、その内容要約。
 
★★★★★
 
スウェーデンのウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)新首相は18日、同国議会で行った初の所信表明演説の中で、中国が台湾に対して武力を用いた恫喝を続けていることを特に懸念するとし、「いかなる形式であろうが武力を用いた威嚇は受け入れられない」と述べた。クリステション首相はさらに、こうした懸念は全ての国に対して適用されるものであり、それが国連安全保障理事会のメンバーならばなおさらだと主張した。そして、「スウェーデンは侵略的な国家がいかなる民主主義国の自由を損なうことも永遠に受け入れない」と述べた。外交部はクリステション新首相及びその内閣が引き続き台湾海峡の平和と安全を重視し、中国が現状を変更しようとしていることを非難したことに対し、高度な歓迎と心からの謝意を表明する。
 
スウェーデンでは今年9月11日の総選挙で穏健党のクリステション党首率いる「右派連合」が勝利、政党間協議を経て同国議会は10月17日、クリステションの首相就任と組閣を承認した。スウェーデンが選挙を終え、新たな首相が選び出されると外交部はただちに駐スウェーデン代表処に対してスウェーデン政府と国民に向けて中華民国(台湾)の政府と人民の心からの祝意を伝えるよう、また蔡英文総統による祝賀の書簡を届けるよう指示した。我が国は今後、クリステション首相率いるスウェーデンの新政権と密接に連携し、双方の各分野における友好関係をいっそう深めていく。
 
台湾とスウェーデンは民主、自由、法治、人権保障といった普遍的価値を共有すると共に、どちらも権威主義国家による民主社会への影響力の浸透、軍事的脅威、偽情報を用いた攻撃及び認知戦に直面している。このため両国は今まさに、手を取り合い、共同でルールに基づく国際秩序と共有する価値を守っていくことがことさら必要である。外交部は、クリステション首相によるリードの下、台湾とスウェーデンは既存の良好な関係を基礎に、両国の実質的で友好的な協力と交流をこれからも深めていくことが出来ることを確信している。
 
 

ランキング

新着