2025/06/18

Taiwan Today

外交

インドネシア国会「台湾コーカス」の議員団が台湾を訪問、台湾との交流促進へ

2022/10/28
インドネシア国会の親台湾派議員連盟「台湾コーカス」の共同代表の一人、マルダニ・アリ・セラ(Mardani Ali Sera)議員(中央)らが24日から27日まで台湾を訪問した。写真左はAsep Maoshul Affandy議員。(総統府)
インドネシア国会の親台湾派議員連盟「台湾コーカス(Indonesia Parliamentary Taiwan Caucus)」の共同代表の一人、マルダニ・アリ・セラ(Mardani Ali Sera)議員と夫人のSiti Oniah Waridさん、Asep Maoshul Affandy議員が24日から27日まで台湾を訪問した。一行は台湾滞在中、蔡英文総統や立法院の游錫堃院長(国会議長)を表敬訪問したほか、外交部の兪大㵢常務次長(事務次官)が主催する会食に出席。また、台湾高速鉄道(=新幹線)を利用して台湾中部・台中市を訪れ、行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)台中区農業改良場や国立勤益科技大学を訪れた。同大学では産学合作国際専班に在籍するインドネシアの留学生たちと交流を深めるなど充実した日程をこなした。
 
一行と会見した蔡英文総統は、インドネシアは台湾が推進する「新南向政策」の主要な対象国の一つであると指摘。過去6年間で台湾とインドネシアは20項目を超える覚書に調印し、農業や教育などさまざまな分野で交流を深めてきたと述べた。蔡総統はまた、これからもインドネシアと経済・貿易等の分野で協力を強化し、二国間関係を強化し、地域の繁栄と発展により貢献していきたいと意気込みを語った。
 
立法院の游錫堃院長は、インド太平洋地域におけるインドネシアの核心的地位を強調。インドネシアは東南アジア最大の経済体でもあり、台湾にとって非常に重要なパートナーだと述べた。また、留学、就労、生活のために台湾に住むインドネシア人は25万人を越えるとし、双方の頻繁な人的往来や相互補完の経済・貿易協力関係を挙げて、両国の緊密な関係を強調した。
 
外交部の兪大㵢常務次長は、一行が新型コロナウイルスのために設けられた規制が緩和されて最初に台湾を訪れたインドネシアの国会議員訪問団だとして歓迎するとともに、具体的な行動をもって台湾友好の姿勢を示してくれたことに感謝した。また、インドネシア国会「台湾コーカス」がさらに勢力を拡大し、インドネシア国会における強大な台湾支持の力となり、台湾とインドネシアの各分野の協力をさらに強化してくれるよう期待を寄せた。
 
一行は台中区農業改良場で台湾の先端的な農業技術を見学し、病害虫予防や作物の貯蔵などについて台湾からさらに学びたいと意欲を見せた。国立勤益科技大学では、同大学の産学合作国際専班に在籍するインドネシア人留学生や卒業生などと交流。留学生たちは、台湾のハラル対策が充実していること、生活の質が良いことから多くの留学生が卒業後も台湾に残って働くことを選択しているなどと話した。
 
マルダニ・アリ・セラ議員は訪台期間中、「台湾もインドネシアも新型コロナウイルス、気候変動、ロシアによるウクライナ侵攻などから来る問題に直面している。ともに協力して世界の平和と繁栄を促進していくべきだ」「台湾に住むインドネシア人留学生や労働者らが手厚いケアを受け、台湾の政府に感謝していることを強く実感した。今後より多くのインドネシア人留学生が台湾で学び、台湾とインドネシアの交流と協力をさらに促進してくれるよう願っている」などと語った。
 

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