2025/07/17

Taiwan Today

外交

蔡総統が「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」訪問団と会談

2022/11/04
蔡英文総統(奥)が3日、「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の訪問団と会談し、民主主義国がいっそう団結し、自由民主の価値の防衛ラインを守り抜くよう呼びかけた。(総統府サイトより)
蔡英文総統が3日午前、「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の訪問団と会談し、「IPAC」が台湾に対して国や党派を超えて揺るぎない支持を示してくれたことに感謝した。蔡総統はまた、「世界の民主主義のルールが厳しい挑戦に向き合う中、民主主義国はいっそう団結・連携し、自由民主の価値の防衛ラインを共同で守り抜かねばならない」と述べ、民主主義の盟友たちが各分野での協力を深めて団結によるパワーを作り出し、台湾海峡の安全ならびに地域の安定と平和を共に守っていけることに期待した。
 
スピーチの冒頭で蔡総統は訪問団を歓迎、また、団長のラインハルト・ビュティコファー(Reinhard Bütikofer)氏が台湾に到着してから新型コロナウイルスへの感染が判明し、この日はリモート形式での参加となったことについて同氏の1日も早い回復を祈った。訪問メンバーにはオランダのSjoerd Sjoerdsma下院議員、イギリスのJudith Cummins下院議員、チェコのEva Decroix下院議員、コソボ共和国のAvdullah Hoti国会議員、ウクライナのMykola Kniazhytskyi国会議員、ベルギーのEls Van Hoof下院議員らが名を連ねた。
 
蔡総統は、「IPAC」の台湾訪問は初めてで、欧州7カ国の国会及び欧州議会の議員たちが台湾に対して国や党派を超えた揺るぎのない支持を示したことになり、格別な意義があると歓迎した。蔡総統は「IPAC」が10月14日に声明を発表し、民主主義国が台湾との政治経済面での交流をさらに強化し、台湾と二者間もしくは多角的な投資・貿易協定を結ぶよう改めて呼びかけたことに感謝、総統府を訪れた議員たちにも直接感謝して、台湾と欧州連合(EU)は今後も各分野でのパートナーシップを深めていけるだろうと自信を示した。
 
蔡総統は、「現在、世界の民主主義のルールが厳しい挑戦に直面している」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻と中国の長期間の軍事演習はいずれも、権威主義国の拡張に向けた野心がすでに世界秩序に妨害と脅威をもたらしていることを示していると分析。このため民主主義国はいっそう団結・連携し、自由民主の価値の断固たる防衛ラインを共同で守っていかなければならないのだと訴えた。
 
ビュティコファー議員は、「IPAC」は「抑止」を原則とし、台湾が日々強硬さを増す中国大陸の侵犯行為に対抗していくのを助けることを約束すると強調。一方で、「IPAC」は貿易と投資を中心に、台湾との様々な分野におけるパートナー関係の増進を望んでおり、このためEUに対して台湾との二者間投資協定(BIA)締結を呼びかけると説明した。ビュティコファー議員はそして、「IPAC」が台湾の国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)、国際刑事警察機構(INTERPOL)、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)などの国際組織への有意義な参与を支持する立場を表明した。
 
ビュティコファー議員は、訪問団のメンバーはみな台湾の民主主義に強大で誇り高く、活力に満ちて繁栄する未来がもたらされるよう願っていると述べた。
 
 

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