リトアニア共和国経済革新省のAušrinė Armonaitė大臣は7日、駐リトアニア台湾代表処(リトアニアにおける中華民国大使館に相当)が主催した台湾とリトアニアの連携の成果を発表するレセプションで、リトアニアの代表機関となる「リトアニア貿易代表処(Lithuanian Trade Representative Office)」が同日、台湾で正式に開設されたことを明らかにした。
レセプションではほかに、中東欧基金による最初の対リトアニア投資計画が発表されたほか、リトアニアの農産品の対台湾輸出、半導体など主要産業における台湾とリトアニアの協力など、双方の協力の具体的成果が発表された。また、国家発展委員会の龔明鑫主任委員、経済部の陳正祺政務次長(=副大臣)がビデオメッセージを寄せた。レセプションに参加したのは、経済革新省のAušrinė Armonaitė大臣のほか、リトアニアの外務省や農業省など主要な省庁の副大臣や、リトアニア国会の副議長、親台湾派議員連盟の代表者など政界関係者、財界のリーダー、主要メディアの記者など。数十人の来賓が招かれて出席した。
7日にリトアニア貿易代表処が正式に開設されたことを受け、中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は欧州司(ヨーロッパ局に相当)の姚金祥司長(=局長)を派遣し、リトアニア貿易代表処のPaulius Lukauskas代表に対して祝意を伝え、台湾とリトアニアの友好関係の深化に積極的に取り組む姿勢を示した。これを受けて外交部も公式サイトを更新。リトアニア貿易代表処に関する情報(https://www.mofa.gov.tw/OfficesInROC_Content.aspx?n=169&sms=86&s=27&os=94)を公開している。
外交部はその後に発表したニュースリリースで、「台湾とリトアニアは最前線で覇権主義に立ち向かう緊密なパートナーだ。両国は民主主義や自由などの普遍的価値を共有するだけでなく、コロナ後の景気回復やロシアによるウクライナ侵攻などによってもたらされるさまざまな挑戦と直面している。覇権主義国家は、国際貿易ですら他国を恫喝し、威圧を与えるための道具にする。こうした中、台湾とリトアニアが手を取り合って前進することは、民主主義のパートナーとして支え合う姿を示すと同時に、双方が経済成長を促すための新たな青写真を探し出す助けとなり、世界の民主陣営のために強靭性を持ったサプライチェーンを構築することになるだろう」とコメントしている。